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2005.10.17

株式会社の持ち主は株主である。がしかし

阪神電鉄の株式の4割近くをいわゆる「村上ファンド」が入手し、経営に対して色々と注文をつけつつあります。その中で、子会社の阪神タイガースについて株式上場を考えたらどうか、という提案がありました。今のところファンの反発を買っており実現性は困難な状況です。

さて、通常企業経営において問題となるのが「ステークホルダー」ですね。通常は株主だったり、従業員だったり、取引先だったりします。ただ、ここで「ファン」という存在が出てきました。ファンの意見を聞いて上場するかどうか決めたらいい、という発言が村上氏からありましたが、これは「消費者の意見を聞く」という言葉と置き換えても良いと思うのです。株価を引き上げる経営方針と考えるにしろ、最終的に考えなければならないのは「ユーザーに受け入れられる」ということが前提ですから。

もちろん、具体的な方策の中にはユーザーの反発を招くものが存在することはありうるでしょう。一部のユーザーにだけ人気のある特定の商品を販売終了にするとかですね。ただ、ユーザーの大多数にそっぽを向かれる、ということは企業の運営を立ち行かなくさせる最大の理由だと思うのです。特にスポーツなど一般ユーザー相手の企業ではなおさらです。

ここで面白いのは、かつての森監督時代のライオンズですね。ユーザーに対する「勝利」の提供はうまくいっていましたが、満足度については上がらず、結果として人気も頭打ちでした。強いけどつまらない、とよく言われたものです。
商品の提供条件を間違えた、という見方すらできると思うのです。

そして、再び株式市場においての企業売買ですが、オープンである以上誰でも買うことができる、これは大原則です。その中で、買われる方に対して仁義を切れ、という趣旨の発言が10月16日のサンデープロジェクトで三木谷氏に対して伊藤忠商事の方からありました。(楽天によるTBSとの経営統合問題)。
ただ、ここでもTBSのユーザーの立場はあまり考慮されていないように思えます。もちろん、株主価値を高めるということは利益を上げるということですから、ユーザーに理解されて金が回っていくようにする、という大前提が当たり前にあるため、言わずもがななのでしょう。それでも、M&Aにおいてユーザーが置いてきぼりになってしまうケースがあることは述べるべきだと思います。


2005 10 17 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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