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2005.11.30
最近トラックバックスパムがすごいので
ここのところ、トラックバックスパムがすごいことになっています。朝起きたら15件以上全部スパムとか。というわけで、私もこのBlogについて改めて定義しておきます。
本Blogはskywolfと名乗っている只の40オヤジが田舎からぼ~っと世間を見ていて気づいたことを書きなぐるものです。しかも趣味に走っているし。というわけで、エロ関係には縁がありませんのでそこのところよろしくお願いいたします。
2005 11 30 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2005.11.26
今週のニュース(11/20~11/26)
1.スルガ銀行、他の地銀へ代理店業務を依頼へ
規制緩和の一環で、銀行業の代理店業務が開放されます。一般的な想定は、たとえばコンビニやスーパーなどの人が集まるところで代理店を行う、ということでしょうが銀行が他の地銀の代理店を行う、ということも制度上は可能です。ここで、独自商品を自分の支店網だけでなく、他地域の銀行でも売ることが出来る、ということになります。
さて、ここでもう一つ先を考えると、kakaku.comのようなところで「金利一覧」が出来て、さらに地域に関係なくどこの銀行とも取引が可能になる、という可能性ですね。もちろん、「審査」があるため簡単に購入、とはいかないでしょうが(貸すほうも顔も見ないで、というのはきついか)、預金集めに関しては大競争時代がいよいよ本格化するような感じを受けています。
2.医療費、全面オンライン請求へ
現在既に導入されているオンライン請求ですが、フォーマットの不統一、イメージデータでの提出を認めていることで事務の効率化へは繋がっていません。また、一部での不正請求、支払いミスにも繋がっています。これを全面的に電子請求に切り替えることにより、レセプトの再審査、事務の効率化などに繋がることが期待できます。これをユーザーの側から見た場合は医療機関ごとのコストの違い、データの解析による健康管理にもつなげられるのですよね。
今の国民健康管理、という観点では企業などで定期健診を受けている人は履歴データがあるため何かあった場合にもデータが取りやすいのでしょうが、一般的にはかかりつけ医がいる人以外は初診の連続になるため変化が分かりにくくなっています。何かあってから高い金をかけて治療するのではなく、生活習慣病に関しては日常管理が重要なので、システムを根本的に変える必要があるのでしょう。縦割りさえなければ、免許の更新と健康診断をセットするとか(この場合、医療機関は任意に選んで競争可能)、そのデータを履歴として管理できるようにして健康管理に役立てるとか、自動車保険に健康診断をセットするとか(これだと年1にできる)、色々とアイディアを出し合ってトータルの医療費を下げる努力が必要かと思います。
3.プーチン大統領、来日、経済交流も活発化か
現在、ロシアは世界2位の産油国となり好景気に沸いています。さらに、シベリア油田、サハリン沖ガス田など日本近傍で相当量の石油資源を抱えてもいます。今までは冷戦、北方領土問題もあり隣国でありながら遠い関係でしたが、ロシア自体の成長、日本もプラグマティックに変わりつつあり、政治問題はとりあえず棚上げにして経済交流が活発化することがありうるのではないでしょうか。
先日、テレビでシベリア鉄道での紀行番組を見ましたが、ウラジオストックも既に開放されています。新潟、小樽といった日本海側沿岸が工業地帯として発達していく可能性も多く秘めているようにも思えます。
(こう考えると、北太平洋航路に接している釧路、苫小牧といった北海道は改めて重要性が増してくるように思えるのですよね。不凍港だし。こうなってきた時点で、あらためて青函トンネルが生きてくる可能性が出てくるでしょう)。
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2005.11.23
ITは本来裏方のはずなのだが
最近話題をにぎわせているは、IT関連企業が多いようです。そして、楽天がTBSを飲み込もうとしていることは、ライブドアの時ほどダイナミックではないにしろ、結構くすぶりそうな状況に思えます。
さて、そのライブドアですが、MEX(メディアエクスチェンジ)の買収を発表しました。ここはデータセンター、企業向けn高速ネット接続を手がけるインフラ企業であり、まさに裏方です。そして、これはライブドア(旧エッジ)の本来業務とも重なる部分があると思います。
さて、ネットやITを考えた場合、これらはすべて「手段」であることが忘れがちになっています。インフラ事業というのはそういうものですね。電話をかけるのはこれ自体が目的ではなく、相手と連絡を取ることであり、誰が敷設した回線、というのはユーザーに取ってはあまり関係ありません。ただ、インフラを作っていくという事で重要であり、一度各個たる地位を築けば結構安定しています。堀江氏の志向も元がIT屋というか、やはり技術屋だな、というところを今回の買収やライブドア・ワイアレスから感じています。
そして、楽天の方は金融、小売などを見るとすべてコンシューマ事業である点が特徴的でしょう。うまくいけば日銭を稼ぐことが出来ますが、一歩間違えるとネット世界のダイエーになってしまいます。
ライブドアにとってはインフラ企業であり、表舞台に出る機械が少ない分、「ホリエモン」としての露出と知名度アップは有効な手段であると思われます。ただ、楽天はコンシューマ企業であるため知名度のアップは危険性もはらんでいるのですよね。拡大だけでなく、着実に日銭を稼いでいくことの方が重要であるように思えてなりません。
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2005.11.20
今週のニュース(11/13~11/19)
今週も気になったニュースを取り上げていきます。
1.紀宮さま挙式、NHKが要請に沿わない空中取材実施
紀宮清子さまがご結婚されました。穏やかな披露宴で、ご両親であられる両陛下の笑顔がとても印象に残っております。
さて、この挙式で朝皇居を出られる際、NHKの取材ヘリが宮内庁の自粛要請にも関わらず空中から実況をしており宮内庁から抗議を受けております。まあ、自粛要請ですから強制力は無いわけですが、それを押してやる、というところまでの覚悟は無かったわけですね。この結果、午後の記者会見での記者出席を断られる、という事になってしまいました。これをNHKがやった、というところに時代の変化が感じられるように思えます。NHKだから許される、との驕りだったのか、組織の制御が効かなくなっているのか、どちらにしても今まででは考えられません。紅白の司会がみのもんた、というところにも、ベーシックとしてのNHK、という考えはもう無いのかな、とも思っています。
2.APEC開幕、事実上のFTA交渉活発化か
アジア太平洋経済会議(APEC)が韓国・釜山で行われています。ここで、各国は大幅な関税引き下げへ向かう模様です。この会議では、日本とチリもFTA(自由貿易地域)の設定で交渉も始まっており、より一層の活発化が見込まれます。
まあ、日本はどちらにしても貿易立国で行くしかないわけですね。工業品についてはごく一部の手工業製品(革製品とか)以外は関税が事実上ありません。日本からの輸出品が多いのですから、関税かけてたら貿易になりませんししね。そして、問題になっていた農業問題も、政治的な反対勢力はかなり減っています。現実的な交渉が可能になりつつあるという国内状況を表しているともいえるでしょう。
日本製の農産物も、高品質なものが多くあると思っています。国内でも通常のスーパーなどのルートではなく、通販を中心とした「お取り寄せ」がはやるなど品質を生かせる状況が増えているように思えます。守りからは発展は無いわけで、攻めの部分をいかにして見つけていくか、が大切と思っております。
3.有給休暇を時間単位で取得可能になったら
厚生労働省は、有給休暇を1日単位ではなく、時間単位で取得できるような法改正を目指しているようです。短時間で済むような用事などを済ませるなど、より機動的に使えるような方向で取得率のアップを目指すとか。会社側の理解があれば、半日×2とかでより効率的に使えるようになるでしょうが、ひっくり返せば丸1日取りにくくなるような雰囲気にもなりかねません。それぞれの会社の問題とはいえ、運用は難しいところだと思います。
2005 11 20 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2005.11.19
懐かしいってそんなにいいことかなぁ
タイトルは「 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」のセリフから。クレヨンしんちゃんの2001年の映画ですね。今の大人たちに子供時代を思い出させる、という陰謀です。まあ、クレしんですのでギャグといえばギャグなのですが、ノスタルジーが商売になる、という面も持っています。
ただ、これは一つ間違えると過去の再生産でしかない、さらには若い人置いてきぼり、ということで新しい文化が育っていかないことも意味しています。まあ、若い人にとっては初めてだから新鮮、というのはその通りですが、また10年経ったときに90年代ブームが起きるのか?というと何か違うようにも思えるのですよね。
企画を立てている人たちが40~50代とすると、この世代が懐かしむモノを並べる、というのは良いのですが、では今のケータイで繋がっているように見えて実は小集団に分断されてしまっている世代にはどう訴えかけるのか。そして、なにが出来てくるのか。譲ってほおって置くことも大事なんだろう、と思っています。
(ガイキングのリメイク、バックグラウンド以外は結構オリジナルを尊重していて懐かしいのですが、これが逆に始めてみる人にどう捕らえられるのかがやや心配となっています)
懐かしむ風潮、それを新しがるのは同じものを共感できる、ということで受けは良いのでしょうが、トンガって新しいものにチャレンジしていくことをぶつかり合って育てることも忘れないようにしないといけないな、と逆に感じました。
2005 11 19 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2005.11.16
千葉科学大学の大学祭に行って来ました
先週の土日、地元に昨年開学したばかりの千葉科学大学の大学祭があり、日曜日に見てきました。学部が2つ、しかも2年目ということで学生の数はそう多くありません。ただ、出来立てだけあって設備は整っておりきれいでした。
さて、私は模擬店とかもさることながら、各研究室が行っているポスター展示に興味がありました。まあ、1,2年生なのでそうすごいレベルというわけではないですが、逆に言えば一般教養やっている学年なのに既に研究室に入っていることに近いことをやっている、というのは面白かったですね。新しく出来た学校ならではのことかもしれません。
薬学部、危機管理学部と二つあり、そのうち危機管理学部の方は環境という言葉をキーにしているようでもあります。アスベストに関する展示もありましたしね。また、面白い視点だな、というのが交通量と事故による実地調査。危機管理、ということに対する実地調査の方法としてはなるほど、思わせるものがありました。
私が大学にいたのはもう20年近く前のこと、今はパワーポイントで簡単にポスターもできるので見かけはきれいですが、問題は内容。これもじっくりと育てていって欲しいものだと思います。
銚子に大学、というのはやはり最初違和感がありましたが、少しずつ根付きつつあるのかな、というのが今回大学祭に行った素朴な気持ちでした
(最近の大学は1,2年生からビジネスマナー講座なんてやるんですね・・)
2005 11 16 [教育] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2005.11.13
今週のニュース(11/6~11/12)
今週も気になったニュースを取り上げて行きます。
1.郵政持ち株会社のトップに三井住友銀行元頭取の西川氏就任へ
民営化される郵政会社のトップに誰がなるのか。色々とうわさが取りざたされてきましたが、元三井住友銀行頭取で全銀協代表経験もある西川氏が就任することが決まりました。金融界出身であり、問題となっている郵便貯金銀行の運営を主軸とおくことが予想されます。また、西川氏ということは比較的ラジカルな路線となる可能性が高くなってきました。従来の銀行・宅配業界は戦々恐々としているでしょうが、相互に健全な競争をしてより豊かな生活になっていく方向に進んでいって欲しいものです。公取のみなさん、頑張ってね。
現在医療機関にかかると、それなりの領収書がもらえます。ただ、その明細については書式や内容が義務付けされてなく、内容がわかりづらいのが現状です。もちろん、内容は個々の医師のさじ加減、言う部分があるでしょうが保険という公的部分で成り立っている以上ある程度の共通化、効率化が必要でしょう。電子化もすすめてクリアになっていくことがトータルでの医療費削減と医療の質向上に繋がるのでは、と思っています。
しばらく携帯電話はNTTドコモ、KDDI、ヴォーダフォンの3社体制が続いておりそれなりに安定していました。そこへ、比較的新しい技術を取り入れて今回3社が参入してきました。それぞれやり方は違うようですが、今は音声通話はほとんどおまけに近い状態になっているのが特徴でしょう。ただ、電話と称している以上品質は下げられないことが最大の課題といえるかもしれません。Webやメールなどの接続はリアルタイムである必要は無いのですが、音声通話はリアルタイム性が重要な品質として求められます。こういうことではなく、「移動体通信」ということを前面に出した勝負、これからどうなるか。いまや通信のメインインフラとなっていますのでサービス品質とコストのバランスがうまく取れるか、新規参入業者の動向を見ていきたいです。
2005 11 13 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2005.11.10
メディアの付加価値は目利きにあるのか
TBSと楽天の統合、他にもテレビなどの放送局に触手を伸ばして来る企業が多そうです。しかし、そうこうするうちにGyaoの登録ユーザー数が100万人を突破するなどネット経由で番組を見る人々が多くなってきていますね。野球のネット中継にしても、ソフトバンクはホークスの試合を福岡ではすでに行っていますし(地上波で放送しなかったプレーオフをヤフーで見た人は結構多いはず)。
ただ、グーグルニュースの登場であらためて思ったことは、「やはり記事は人間が作っているな」というものです。記者と編集者がそろって初めて印象に残る物になる、と。言うなれば、情報に関する目利きはどうか、ということですね。
そして、今までは会社そのものが「ブランド」として品質保証的な役割を負っていました。「NHKだから安心」というのは最たるものですね。ただ、ネットによってある程度土俵が同じになったことで見えなかったものが見えてきたこと、従来の会社側のエラーが続いて自滅に近い状況になってしまったことで本来の価値を失ってしまったように思えるのです。ブランドが自身の価値の源泉を忘れてしまったことが情報メディア企業にそろって起きていると思えるのです。
そもそも、情報メディア企業の価値は、色々な出来事をきちんと伝えること、そしてただしかるべき事を選んでいる、という目利きの腕がある、という信頼によるものだと思うのです。やらせや捏造が悪いのは、社会的な犯罪であるということもさることながら、メディア企業自身のブランド価値を毀損してしまうのですよね。この事が等のメディア企業に分かっていないような気がするのが今の状況でしょう。特に、扱っているのが具体的な物でない分、余計に響いてきます。
なんでも鑑定団の鑑定士がそれなりに敬意を払われるのは鑑定にそれなりの裏づけがあるからですが、裏付けをきちんと表現できないで単にメディア企業としてあるだけでブランド価値が保たれる、ということはありえない、と思っています
2005 11 10 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2005.11.06
今週のニュース(10/30~11/5)
今週も気になったニュースを取り上げて行きます。
各所で新しい橋や港など、相変わらず工事が続いています。ただ、道路にしてもなんでも当然寿命があるわけで、修理や維持のメンテナンスにはコストがかかります。当然ながら、対象が増えれば増えるほどコストは多くかかるわけですね。となると、予算を作る段階で新設する、更新する、修理する、のメリハリが必要になります。さらには、今ある施設の数から将来もシミュレート出来、このニュースに繋がってくるわけです。当たり前のようですが、「有限の予算」を将来にわたってきちんと見ていく必要もあるのでしょう。
2.個人情報保護法の運用見直しへ
個人情報保護法が今年4月から施行されています。これに伴い、色々な反応や苦情、トラブル対策にならない、などの意見が出ています。この中で、「厳格に守ろうとするあまり違反では無いのに情報提供がされない」、「正常な利用として迷惑をこうむっていても止められない」という二つの現象が主に問題になっているようです。まあ、個人情報に対する捉え方が単純に与えてよい、悪いではなく「好きな人には知っていて欲しいが嫌な人が知っているのは駄目」という、好き嫌いで捉えられる面が大きいからでしょう。群れる生き物であるヒトの性質を現しているとも言えます。
3.将棋連盟、プロ棋士のコンピュータとの無断対戦禁止へ
チェスに関しては、IBMのチェス専用マシンが世界チャンピオンと対戦し、1勝するなどかなり強いレベルにまで来ています。しかし、将棋については取った駒を自分の手として打てるなど複雑性が高いため、コンピュータで読むことが難しい、といわれていました。しかし、最近はPCの計算能力のアップとソフトの研究も進み(現在最強ソフトの開発者インタビューはこちら)、アマ4段の認定を受けるソフトも出てきました。そして、プロも全勝できるとは限らない、という状況の中で勝手対戦禁止となったわけです。
本来将棋やチェスはスポーツの範疇に入ります。そういう意味では、車と人間が走ってどっちが早い、という事に意味が無いのと同様にコンピュータと人間の対戦は意味が無いのかもしれません。ただ、論理やゲームの研究としてはありでしょうから、正当な研究としての対決は進めていって欲しいと思っています。
2005 11 06 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2005.11.05
ニュースは自動編集できるかもしれないが
「ネットは新聞を殺すのか」というBlogでグーグルが「グーグルグリッド」という新しいサービスを始め、ニュース戦争を始める、というEPIC2014というショートムービーが紹介されています。既に昨年のことであり、色々なBlogで半年以上も前に話題になっていますが、改めて見てみると逆にかなり違和感を感じました。というのも、今のニュースシステムは「記者という特別な人間が特定の場所にだけいる」事が前提となっている為、日常においてはたとえば麻生太郎氏が渋谷のマンガ専門店に警備の人間と一緒に現れても(目立ちはするが)特段ニュースにはなりません。しかし、どこにでも見ている人がいるのが前提ならばニュースの対象となる人々の行動も変わると思うのです。
同様に、ニュース(事実を取捨選択して伝える)だけならば、かなりのロボット化が可能でしょう。画像もネットワークカメラがあちこちあって、画像解析ソフトや音声解析ソフトがあれば動向や表情、語った事などを伝えるのは技術的に十分可能です。
ただ、これらのシステムは「突っ込んだ」取材には使えません。伝えるメディアとしては十分でしょうが、伝えようとする情熱を持っているわけでは無いと思うからです。
これらを考えたのは、このままグーグルが拡大したとしても、「グーグルノベル」とか、「グーグル映画」(動画ではない)と言った、「グーグルアート」は、サーバーとしてはありだけど自動編集して出てくる要素は無いだろう、と思うからです。
グーグルという企業は、徹底してサイバー空間の黒子を演じていると思います。自分達の理想ではなく、いかにしてユーザーに対する電子秘書を作るか、という事に徹していると言ってもいいでしょう。そして運用収益を上げるために多数の人間へのリーチと広告とのミックスを作っている、というように感じています。広告が文字だけ(一部画像もありますが)、というのもデザインを意図的に放棄しているということで自身の意思は無いことを表そうとしているように見えるのです。(エージェント機能の提供しかしません、ということで)
ただ、グーグルで出てくる情報はあくまでも「既にどこかで作られたもの」でしかない為、アカシックレコードの代わりにはなりえません。新しい「もの」は自分たちで作っていくしかないのです。ここを間違えると、諦めしか出てこないことになります。
グーグルがエージェントでしか無い以上、最終的な意思の動機付けは自分でやるしかありません。アートの部分は人間が人間に対して行うからこそ意味がある(自動生成されたものにどこまで人が感動できるか)という部分がありますので、ニュースメーカーとしての記者や写真家は意味があるでしょう。しかし、伝える媒体としては意味がなくなってしまう、という事は事実としてあると思います。
2005 11 05 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
大風呂敷のたたみ方
世の中に色々なマンガや小説や映画があります。最初は鳴り物入りで始まり、人々の目をひきつけますが、話が進むに連れて段々方向が変になり、しまいには愛想をつかされてあれどうなったんだっけ、という事になってしまうことがよくあります。期待度が大きいほどこの落胆も大きくなってしまう、というのが世の常ですね。広げるだけ広げてしまった大風呂敷が全然たためずに取り繕ってしまっただけ、という事があり、それだけ仕上げは難しい、とも言えるでしょう。そしてこれはビジネスの世界でも全く同じことが言えると思います。
ビジネスにおいても、最初は「お話」から当然始まるわけですね。実物があるわけでは無い。あるのは「企画書」(ビジネスプラン)というお話だけ。しかもこれは、連続物のドラマで言えば「第一話」に過ぎないわけです。そして、この「お話」が面白い話であれば、演者が集まり、実現化しようとする人々(と資金)が集まって具体化していくわけです。そして、この間でも続いていく中でいかに「風呂敷をたたんでいくか」という腕が問われるわけですね。この畳んで広げて、という手腕そのものが「経営」である、と言っても良いでしょう。
現実の「経営」は全部自分でコントロールできる物語作りとは違う、と言われる方もあるでしょうが、物語を考えて、それを現実に移し変えていくステップは同じようなものだと思います。ここでコントロールを間違えると駄作になってしまう。連続物であると余計にステップが似てきます。
現実も物語を紡いでいく事に近いものがあると思っています。そして、他人の心に訴えかけて動かしていく、という事は同じですので、経営者や政治家はある意味優れた作家である必要があるのではないでしょうか。小泉首相の手法を劇場型、と言って批判する人もいるようですが、劇場を作ることすら出来ない人は政治家向きではない、と思っています。理想を思い描いていく力があってこそ、リーダーシップに繋がっていくのでしょう。
現実には「エンディング」は無いのですが、プロジェクトにはあります。逆に、エンディングを設定できないプロジェクトは失格です。政治をプロジェクトの積み重ねと見た場合、個々のプロジェクトの始末をつけて感動的なエンディングにつなげられるか、それとも崩壊するか。「続編へ続く」になるのかもしれません。どちらにしても、「来年の9月」と締め切りを切った手法はエンディングを明確にする、という一つの演出手法とも取れます。大団円をきちんと迎えられるか、しっかり見つめ、かつ自分達も参加者の一人でありますので大団円の中でハッピーな状態になれるよう自分自身も努力していく必要があるのではないか、と思っています。
2005 11 05 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
2005.11.03
変化の前髪をつかむ為に
新しい小泉内閣が発足しました。もう、派閥の順位とか、力関係というところよりも政策で誰が向いているか、という話の方が普通に出来るようになっていると思います。もちろん、人事は権力の源泉ですので対抗勢力へのあてつけ、という面はあるでしょう。ただ、それでも比較的政策が見えてくる人事であることは間違いないと思います。
また、今言われている改革はすべて「変化」です。今までは、「今置かれている状況から脱出して昔の安定した世界に戻りたい」という志向があったと思いますが、これは二度と戻ってこない世界だろうと思っています。むしろ、「変化し続けるのが当たり前」という世界にあると思ってよいでしょう。となると、必要になるのは変化を見据えて自分が先手を取っていくことだと思っています。
過去も知った上で、新しい世界を思い描き、これに対して自分が対応する動きを設定する。そして、絶えずこの動きを修正しつつ先手を取れるようにする。民間企業ならば当たり前のことですが、政治の方も同じような感覚が通用するようになって来たと思っています。残るは官僚の部分ですが、ここも若手に関しては同じような動きが見られるようになりました。
ネット時代の速度は、政府のような図体の大きなところは中々着いていけない部分があります。しかし、逆についていけるようになった時、民間の方が遅れるとこれは悲惨なことになります。より一層アンテナを研ぎ澄まして、変化の先読みが必要になった時代かな、と思っています。