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2005.12.30

今年のニュースを振り返って

今年ももう終わり、という事で自分のBlogを見ながら1年を振り返ってみることにしました。

1月ころは、郵政問題もなく、比較的穏やかだったようです。このころは、社会保険庁の廃止があるか、MacMiniがどうか、という程度でした。ソフトバンクがツーカーを買収する、という観測もありましたがこれは外れでしたね。

2月になると、ライブドアのニッポン放送買収が起きます。ライブドアに取っては買った株を高価で買い取らせることに成功したため、経済的に損はせず、知名度も上がり、フジテレビとの一応の提携と、まずまずの結果となりました。ただ、最初に掲げた「ネットと放送の融合」はどうと言う事無く終わっているように思えます。そして、これはGyaoの普及、既存放送局のネットへの進出など、重い腰を上げる結果ともなったようです。その後のライブドアを見ますと、ネットサービスを企業に提供する部分、個人ユーザに提供する部分とあわせて本業としての部分を着実に強化しつつあるように思えます。
また、全国知事会の会長が選挙で選ばれるなど、徐々に変化の目が出てきます。Blogの世界でもネット右翼などのネタが出てきており、共同通信のBlogが炎上、などが起きました。

3月では前述のGyaoネタが出てきますね。ライブドア騒動を受けて経営って何、という事もありました。まだこの時点では株高は起きていませんのでおとなしい物です。

4月になると、尼崎での列車転覆事故が起きます。ライブドア騒動も決着し、フジテレビはフジテレビのままで終わりました。郵政民営化も政府案が出てきて、具体性がどうの、可決するかどうかで、揉め始めます。原油高もこの頃から始まりました。三洋電機のCEOに野中ともよ氏が就任しましたが、最悪の決算を迎え、来年以降の建て直しが難しい状況となってきました。

5月、中部国際空港「セントレア」が開港しました。最近のトヨタを中心とした中部圏の勢いを感じさせる出来事でした。この頃はまだ愛・地球博は地味な状況です。最終的には過去最高の人出となるのですけどね。郵政問題はこのころは泥沼化しています。プロ野球の交流戦も始まりました(カープはこれで見事に失速・・)

6月になりますと、政府税調のサラリーマン増税が持ち上がり、話題になりました。これは、自民党の選挙圧勝を受け現実のものとなろうとしています。サッカーのコンフェデレーションズカップでブラジルと引き分けもし、来年の対戦も多少は期待できそうです。クールビズも本格化し、空調服も2万着の売れ行きでした。問題や要望も色々出ているようですが、逆に言えばパーソナル空調システムとして要望が大きいことの裏返しで来年も期待できそうです。

7月、アスベスト問題が表面化しました。また、震度5強の地震が東京付近で起きています。姉歯問題はまだ発覚していませんが、事故が無くて良かったと今は思っています。経団連の天下り受け入れ停止も騒ぎになっていました。

8月、郵政解散が行われました。あの時何が行われたか、裏話も色々出てきていますが、メディア戦略での勝利がそのまま自民党の勝利となったといえるでしょう。また、自民党内の勢力で話が決まる、という事に対して選挙で意思表示をしたい、という国民の気持ちに火をつけた、という点でも小泉首相の気合勝ち、とも思っています(解散直後の首相の演説には引き込まれるものがありましたし)。
この夏、日本でもついにiTMSが始動しました。最後の通勤新線とも言われるつくばエクスプレスも開業です。

9月には、総選挙で自民党の圧勝が起きました。55年体制が終わり、さらには、昭和以前からの戦時体制が終わった、とも言えると感じています。また、何度か取り上げていますが電気自動車、バッテリー技術など、エネルギー体系が徐々に変わりつつある芽が見えているようにも思えます。


10月、選挙結果を受けて株式市場が爆走をはじめました。選挙前は12000円を中々越えられなかった日経平均が、年末にはついに16000円を越えて納会となりました。バブル気味とも取れますが、状況の変化を象徴しているでしょう。村上ファンドの阪神電鉄株買収はまだ結果が見えません。楽天によるTBS株購入は痛み分けとなりました。


11月12月。まだそう時間が経っていませんが、9月以降の動きがどんどん加速していく様子が見られます。遠慮が無くなったというか、より民間的な速度になったようです。来年はもっと加速していく可能性がありますので、予断は許さないと思っています。


あと1日で2005年も終わり、この1年が10年後、30年後にどう評価されるか分かりませんが、歴史に残る1年であったことは間違いないように思っています。

2005 12 30 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005.12.24

今週のニュース(12/18~12/24)

今週も気になったニュースを取り上げて行きます。

1.大型店の郊外への出店規制導入へ

既にあちこちで評がされていますが、私もこれが意味があるとは思えません。地方都市在住の身として、では品揃えも少ない、駐車場もない、物価も高いという既存商店に魅力が無いからこそ廃れている、ということを無視して押さえつけているようにしか思えないのです。
 国の規制は、どうも明確な方向性があって誘導する、というよりは押さえつけて無理やり行動を止める、という事が多く「伸ばす」という事を考えていないことが多いように思えます。まあ、「伸ばす」事には予算措置が必要なため法律1本で済む「押さえる」方が楽なのは確かですけどね。
 当地でも中心地にあるデパートが閉店になり問題になっています。ただ、地元の意見としては「高い」「駐車場が遠い」という2点で利用が減ったことが原因でしょう。都心でも、日常の買い物は自転車か自動車が多いと思うのです。鉄道に乗ってスーパーには行きませんしね。
 物を買う、ということは当然買ったものを持って帰らなければなりません。これを、「徒歩の部分がある」事を前提とした駅を中心とした街づくりでは、既に成り立たなくなっていると思うのです(米を買って誰が運ぶのでしょう)。
 人の動きが違う今、街づくりの設計自体を考えないと、単に外に作っちゃ駄目では何の解決にもならないと思います(既存の大型店が競争が無くなって栄えるだけかも)。商業は人の流れに沿って出来る、と言う事を無視しては街づくりも何も無い、と思います。

2.薬のレセプト審査、利用者による直接審査解禁へ
 現在、サラリーマンなどは各企業の健康保険組合に所属していることが多いと思います。これらの健康保険組合からの保険料の支払いは医療機関から出される請求書(レセプト)にしたがって行われていますが、このレセプトについては時々ミスや勘違いがあるため審査機関による審査が行われています。この審査は、従来は社会保険診療報酬支払基金が独占していましたが、今後は各健保組合(またはその代理人)による直接審査が解禁されることになりました。これにより、審査業務の競争が起こり審査コストの低下、さらに審査数の増加によりトータルの医療費削減に繋がるものと思われます。
 審査の開放というと、先のマンション建築偽装を見抜けなかった、と言う事がありますが、今回の審査は「利用者」の委託による審査のため審査結果が悪い(見逃しが多い)と利用者のコストアップに繋がる為通常の競争原理が働くものと思われます。契約相手も大企業となれば、審査自体へのダブルチェックを抜き打ちでやる可能性がありますからね。複数機関との契約を行い、発見率を競わせることすらできますし。
 医療機関にとっては、医療の標準化と確実な請求が迫られる為、電子カルテの導入を進めて行く圧力になるとも思われます。


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2005 12 24 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

サンタも追い続けるNORAD

今日はクリスマス・イブ。となると、今夜の主役はサンタさんですね。トナカイのそりに乗って空を駆け、良い子にプレゼントを届けるそうですが、こうなると各地のレーダーに引っかかるかもしれません。というわけで、NORAD(北米防空司令部)が50年前からずっと追い続けています。


日本語サイトもあり、追跡中の実況もちゃんと日本語で聞けます。24日の日没から、地球の自転に沿ってサンタさんが動いていくのがずっと見続けられるようになっています。

まあ、サンタさんに関する薀蓄サイトとしても結構充実しており、ブロードバンドがあれば夜見ていくのも楽しいでしょう。日本時間の25日朝もまだUSA辺りにいますのでまだ間に合いますね(このエントリを書いている間はニュージーランドでした)。

サンタさんはF15イーグルをも振り切ってしまう機動力があることも実感できるでしょう。いい加減な仕事ではない、と言う事を感じていただければと思います。

(追記:サンタさんは500系新幹線がお好きなようで)

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2005.12.23

居心地の良いコミュニティ

 SNSに関して気になるエントリーが上がっていました。「ガ島通信」で巨大化したMixiは既に「外」ではないのか、ということです。また、小寺氏の「コデラノブログ」では、「SNSの甘さってどうよ」という意見が出ています。私自身はまだMixiに入っていない(招待もされてませんしね)ので内部を知らないで言っていますが、SNSに関する違和感を少し持っています。

以前にも書きましたが、私は10年以上前からのNiftyなどのヘビーユーザーでした。これらは、ある意味内輪にとどまることが多かったのですが、それでも「外」であることを皆で意識して作っていこう、という雰囲気が感じられたものです。これは、パソコン通信である場合、各プロバイダが独立しているため、ほおって置くと縮小するだけ、入るのに結構敷居が高い、という点があったため、維持していくためにオープンを目指す、という意識付けが運営側にはあったように思っています。同時に、匿名・実名の論議もずっとされていましたが、会社は知っている、というのが前提にありました(会員しかアクセスできないのですから当然といえば当然)。

で、現在の「インターネット」でイメージされるのは2ちゃんねるの暴走ぶりなのかもしれません。元々は皆が実名(もしくはこれに近い固定ハンドル)でWhoisで検索できるのが当然だったのが、ある時期から匿名掲示板の普及と検索エンジンの発達により誹謗・中傷が一瞬で広まるということが必要以上に警戒されてしまったことも「インターネット」が怖い、というイメージを作ってしまったのでしょう。

で、当時のパソコン通信などで私が学んだのは「書いたエントリにどこから突っ込みが入っても文句を言わない」ということですね。議論はしますが、オープンな場で書いている、という意識は常に持っています。もちろん、これは今書いているこのBlogでも同じです。ですから、リンクに対して「許可制」というのはどうかな、とも思っています。

ただ、中には「ネットを便利に使いたいが「外」で叫ぶつもりはない」、「内輪の会を作りたいが管理が面倒」、というニーズも当然あるでしょう。ケータイのメールから入ってきた人たち(PtoPですな)のイメージの先ですと、管理者がいない世界、というのは怖く感じられても仕方がないと思っています。

こういうニーズに対して「SNS」ははまったのかな、と外から見て思っています。しかし、これだけが「ネット」であり、他は知らない、出て行かない、というのも勿体無いというような印象を持ちます。

「電車男」も受け入れてくれたネットの物語、でもあるのですが、明らかに外である世界からの「逃げ場」であっては、SNSの先は難しいようにも思えてしまいます。


2005 12 23 [パソコン・インターネット] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005.12.19

政治も執行と取締を分離すべき?

 構造計算偽造事件、持ち家というものについて色々と考えさせられます。マンションにしろ、ホテルにしろ、「賃貸」であるならばBtoBの争いゆえに、ここまで政治のテーマにはならなかったかもしれません。ただ、庶民が一生をかけて買う(ことが多い)住宅が欠陥品で、かつこういうことに対する保険などが機能していないため政治マターとなってしまった、という要素があるでしょう。今話題の「きっこのブログ」でも色々とネタが取り上げられており、正月を越す状況です。

 で、システムを機能させていくことの責任は、国にあると思います。実務を民間にやらせるにしても、ですね。許認可権がある、ということは「許可」した責任、能力がある、とみなした責任は逃れられません。ミスをしたら厳しく責任を問うことが監督官庁の役割であるはずです(取締役と執行役の違いのようなものですな)。

 今まで日本の政府はどちらかというと取締役と執行役が一体であり、チェックという部分では弱かったといってよいでしょう。本来チェック機関であるべき国会が、執行役である政府に入りたがるのもその典型です(国会議長がお飾りではねぇ)。議員は法律を作ることで執行役である政府を制御するのが役割ですが、政府自身が規則を作るのが多いこともこの現象を表しています。

 そういう意味では、「政党」が執行権限を求めるのか、取り締まり機能を担保するためにあるのか、でその役割が変わってくるでしょう。予算こそ権力、という考えでは予算を通してかつ自分で執行する、というのが旧来の与党のパワーであり、これは各国ともそう変わらないように思えます。間接民主主義も、執行役を選び自分達の予算を決めるためのものか、取締役を選んでチェック機能に特化させるか、で考え方が変わってきます。

アクセルかブレーキか、それとも両方なのか。政党という形で派閥化した「議員」をどちらの機能で持たせるのか、民間が主流になるほど難しい局面にあるように思えます。


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ガイキングが面白い

この秋からテレビ朝日でローカル放送をやっている「ガイキング」、かつてのアニメのリメイクですが、メカのデザインなどはほぼそのままで主人公や世界をファンタジー的な異世界物に変えて作られています。ただ、これがいまどき珍しい直球ストレートのスーパーロボットアニメで出来が良いのですよね。


ゲームで「スーパーロボット対戦」がヒットし、かつてのスーパーロボットに対する認知度が上がっており、マジンガーZやゲッターロボがリメイクされています。ただ、これらのリメイクものの中には名前だけ借りてきて全然違うものになったり、内容を誤解したとしかいえないようなものになってしまうことも少なくありません。その中で、今回のガイキングは「デザインや武装はほぼそのままで下手なアレンジはしていない」(大空魔竜もほぼそのまま)。オリジナルのデザインがインパクトあるものだけに(頭が角のあるドクロという竜で、この頭が飛んでいってロボットの胴体になるなんてねぇ)、動きなどのアレンジのみにとどまっているのは好感が持てます。そして、なにより脚本が良く出来ていますしね。

個々のキャラクターが立っており、かつ責任を持った態度をしている、主人公がまっすぐ素直など、今時珍しいですね。主題歌も熱く、アニソンの中でも良いほうに入ると思います。

これらを考えると、リメイクの難しさが分かりますね。かつて「単純に見える」旧作、現代風に複雑にするのが流行ですが、一歩間違えると暗いだけで肝心のヒーロー物の爽快感がなくなってしまいます。能天気に見える作品も、その面白さを維持したままのリメイクは結構技術がいるものだな、とも思えるのですよね。暗くするほうが簡単に思えますし。能天気な作品は、製作側に照れがあると出来ませんしね。

「ハッピーエンド」の追求は、物語作りとしては簡単ではありません。ご都合主義の謗りをうけずに話を纏め上げるのは、稀有の才能と技術が必要でしょう。この中で、今回のガイキングはうまく破綻せずにいきそうな期待を持っています。

視聴率の低迷、予算やスケジュールのきつさなども聞こえてきますが、このままなんとか良質なまま維持をして、人気がでて予算がついてより良い作品として終わることを願っています。

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2005.12.18

今週のニュース(12/11~12/17)

今週も気になったニュースを取り上げていきます。

1.カネボウの引き取り先は花王グループに決定
 業務不振のため再生機構に入っていたカネボウ(および分社したカネボウ化粧品)ですが、ついに花王グループ入りが決定しました。まあ、やっと本来の鞘に収まったというか、もめた分のコストはどうしてくれるんだ、ということなのか、不思議な感じです。花王にしても失われた時間をいかに取り戻すか、カネボウのブランドも相当毀損しているため、うまく生かせるかどうかはこれからが難しいところでしょう。ただ、こういうのを見ると経営者の判断一つ(今回はカネボウ側)で解決が遅れてしまうという典型例と言えると思っています。

2.労働金庫、利益30%の増加
 労組が作った金融機関として労働金庫というのがあります。農協のサラリーマン版といっても良いかもしれません。私も利用していますが、他行のATM利用料実質ゼロ(かかっても後でキャッシュバックがある)、ローン利率の安さで結構使い勝手が良いです。一部自動引き落としが出来ない、他行への振り込み手数料が高い、という欠点はありますが、便利だと思っています。この労働金庫の2005年9月中間決算で、黒字を確保、自己資本比率も増加してよい決算となりました。労働組合の組織率は下がっていますが、全労災ともども今後も安定した業務運営を願いたいと思っています。

3.房総特急に新型列車投入、同時に全車禁煙へ
 房総半島を走るJR特急、特に総武本線の「しおさい」は国鉄時代から走っている183系といういまや骨董品とも言える列車でした。これが12月10日のダイヤ改正に伴い、JR東日本の標準的な特急であるE257系を投入、やっと他区間並みになりました。そして、昨日所要で東京へ出るのに使いましたが随分きれいになり。シートピッチも広げられ快適でした。と同時に、全車禁煙のため全座席に「全車禁煙」のビラがあり、徹底するために努力をしているな、という感じました。
 銚子→東京間は高速バスも多く出ていますので競走が激しいのですが、JR側も多少は考えて欲しいな、とも思っています。

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2005.12.11

ITとセンサー技術と医療と

 ブラックジャックを読みながらふと思いついたことです。B.J.のすごいところは、手術の腕もさることながら、病状の見立てが的確な点ですね。そして、正しい治療法をその凄腕で実行する、と。で、現代においてB.J.のような医療システムを作る方法について妄想が浮かんできました。

今、X線CTやMRIなどの「観察する」技術はそれなりにできつつあります。そして、体内を3Dでイメージする技術もそれなりにあります。そして、今の医療の問題の一つは、患者が病気になってから初めて診察に行くところ、逆に言えば正常時のデータが無いため、普段と比べてどれ位異常かがすぐ分からない、ということがあるでしょう。であるならば、日常の健康診断とそのデータを個人で決められたフォーマットで持っていて、医療機関でこれがすぐに参照できればより的確な判断が出来ることになります。

 これが進めば、日常でモニターするデータを積み重ねる、という方法になっていくわけで、そういうシステムは既にいくつか考案されています。トイレに尿の分析装置を組み込む、というのがそうですね。ただ、いずれもスタンドアロンのため、せっかくのデータが生きない、という問題があります。これは、実は今の医療機関でのカルテが全然リンクできてなく、ゼロから見直しになることなどもあるでしょう。

 そして、これらの個人の医療データが蓄積されることで、医療の診断が格段に進歩することもありえるのですよね。センサーのデータや画像などを入れれば、簡単な診断ならば「グーグルメディコ(仮)」で分かるくらいに。

 リアルの医療行為自体がロボットができるようになるには時間がかかるでしょうが、せっかく集めたデータを生かさないということは勿体無い、と感じています。データベース化とすれば個人情報の問題が出ますが、「生体情報」と「社会での情報」がリンクしないような工夫があれば、有効性も出てくるのではないか、とも思うのですよね(医療データとしては「40歳男性日本人」は意味あるけど、「住所氏名電話番号」は医療データの積み上げとしては意味が無いと見ていいでしょうから)。

 どんな分野でも同じでしょうが、重要である分医療分野でITが生きる要素は大きいと思っています。

2005 12 11 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

今週のニュース(12/4~12/10)

今週も気になったニュースを取上げて行きます

1.みずほ証券、誤発注で損失270億円
 12月8日、東証マザーズに新規上場したジェイコムに対してみずほ証券が61万円で1株の売りを61万株を1円で、という誤発注をしてしまい、その結果損失が270億円にも達してしまいました。システム上の警告も無視した発注でした。

ありえないことでも通ってしまったら実行しなければならないという市場の怖さと、だからと言って簡単に通していいのか、というシステム上の不備の両方を感じます。ただ、今回はみずほ証券のお粗末さもさりながら、東証という場の信頼性が落ちてしまったことの方が重要でしょう。日本でほぼ独占に近い状態での証券市場が使えない、となると日本という市場そのものへの信頼性が失われてしまったようにも感じます。これでは東証自体の上場もまた遠のいてしまったのではないでしょうか。

しかし、公開初日の晴れの日を邪魔されたジェイコムの心中を思うと悲しみすら感じてしまいます。

2.ライブドア、マンションディベロッパーのダイナシティ買収
 買収で事業を拡大することで何かと話題のライブドアですが、今度はマンションディベロッパーを傘下におさめました。創業者一族から買い取る、という点ではセシールと同様ですね。楽天と比べると消費者に直接というよりは、やはり裏方的な企業が目立つのはライブドアの方向性が出ているようにも思えます。不動産の証券化などで利益を出していく、ということは得意の金融システムを生かしていくことになるでしょう。また、今後他にも創業者から引き継ぐ形を取った買収が増えていくのかもしれません。


3.道路特定財源、現状税率で一般化へ
 道路関係の税金は、暫定といいつつずっと最初に法律で定められた金額よりも高い税率となっています。そして、一般化にあたってもこの税率は変わらない状況となりました。
 一般化自体は、現状の硬直した税金の使い方を考えればやむを得ないかな、とも思います。暫定も長く続けば固定されたと同じ。ルールとしては反則でしょうが、現実論としてはありだろうと思います。ただ、これらの財源が「道路を作る」事が目的なのか「道路を作る仕事をする」ことが目的なのか、分からないところも問題なのでしょう。手段が目的化するというか、手段のためには目的は選ばない状況になっていたことを「全体としては」直さなければならない状況でしょう。ただ、地方がこれで生きていた、地方への資産移転の方法論として使われていたのが現実だけに、別の方法がまた必要だと思います。まあ、回りくどいことをするから政治家や官僚の思惑に左右されていたことを考えれば、直球でこれだけ予算をかける、という方が自然だし競争原理も生きてくるようにも思えるのですよね。住居選択の自由もあるだけに。

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2005 12 11 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005.12.09

閣僚資産は多い?少ない?

毎度おなじみの閣僚(副大臣、政務官を含む)の資産が公開されました。元データを見つけられなかったので、一覧としては不明ですが、8000万円程度というのはまぁまぁかな、とも思っています。金持ちといえば金持ちですが、不安定な身分や国家のトップの人材が持つ資産としてはむしろ少ないくらいとも個人的には思っています(だって、松井の年俸や宮里藍の賞金を考えるとねぇ)。


政治家は、一般国民に訴えていかなければならない、時には苦しい選択を認めてもらわなければならない仕事のため、反感を買うことはできません。ただ、だからと言ってその激務に似合った報酬を得てはならない、というのも同じ人間であるならばそれは許されないとも思うのです。優秀な人間であって欲しいのならば、それなりの報酬を用意するというのも正しいあり方だと思うのです。

プロ野球選手で考えても、大活躍した選手が高給をもらうのは当然ですが、中には全然実績を上げられなくても過去の契約の関係で高給となってしまう選手もいます(誰かって?それは自分がひいきのチームで考えてください)。

国会での仕事、外交、政治決断にいたるまでの交渉やアイディアを練っていくことは表に出ない分分かりにくい仕事でしょう。ただ、今は国会中継もテレビだけではなくネットでもかなりの部分が見られます。先日のマンション設計偽装問題の参考人招致も、たまたま休暇を取ってみていましたが質問者によっての追求の差が良く分かりました。

付き合うのも大変ですし、生ではない分、ニュースでのダイジェストでは分かりにくい部分があるでしょうが、単純に数値だけを見て高い、安いというだけでなくちゃんと理解してあいつならばこの報酬がふさわしい、と思えるだけのことを国民をしていく努力が必要だろうと思っています。そして、そうなることでふさわしくない人間に投票しない判断をもてるだけの経験も積んでいく必要があると感じています。


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2005.12.06

ハリーポッターと炎のゴブレット

先週の土曜、またまた成田のHumaxのレイトショーで見てきました。1時間前に行ったのに既にいい席は売り切れ、前の方しかなかったのですが、まずまず見られました。

で、本編です。

さて、今回はいきなり人死にが出るなど緊迫したオープニングでした。また、音楽がジョン・ウィリアムズから変わったせいか、イメージも少し違います。児童文学からヤングアダルトに変わった、とも取れますね。主人公達の成長に合わせたともいえるでしょう。

ただ、日本語版で上下巻にもなる長編を2時間30分の映画に入れるのはやはり難しいのか、悪役の心理描写や背景がかなりばっさり切られています。原作読んでいるのが前提とは言え、ばっさばっさと切りまくり。映画としての完成度を上げようとしたことは理解できますので、これはやむを得ないでしょう。

次回作以降、より展開がハードになってきます。6作目では×××が○○○○○してしまいますし、のんびりとした健全な作品はもう期待できなくなっています。その意味では、「お子様向き」ではなくなった映画でしょう。

p.s. あのシーンを喜ぶ腐女子の方々はどれだけいるのやら・・・・

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2005.12.05

変人の後釜は普通人に務まるのか

小泉首相は、来年9月の自民党総裁任期終了で総裁は辞めると明言しています。後任は当然ながら未定。総裁選挙がどうなるかは今のところなんともいえません。ただ、見ていて、昨日のNHK大河ドラマ「義経」を思い浮かべてしまいました。

「義経」は、当然ながら九朗判官義経が主人公ですが、鎌倉幕府成立と平家・藤原の両巨頭(プラス後白河法皇の朝廷)が落ちて行く話でもあります。どっちも九朗と関わっている、というのはさておいて、平家・藤原家どちらも偉大なリーダーの後釜がすべて駄目にしてしまった、とも言えるのですね。

まず平家。こちらは事実上清盛一代で作り上げた権力です。ただ、後任たる重盛に先立たれ、宗盛は時代を作っていくほどのパワーは無かったといえます。藤原氏は三代続いたわけですが、秀衛の後任も鎌倉に振り回されて結局滅ぼされてしまいました。

まあ、鎌倉も源家は頼朝一代で終わり。すべて北条家のものになっていった、というのはありますが、要は時代の変革期にリーダーシップを取っていくのは変人といわれるくらいで無いと務まらないのではないか、とも思えたからです。

ドラマでは、鎌倉の要求に対してあっさり応えることで却って力を見せた秀衛のパワーと、逃げてしまうことで弱みを突かれる泰衛の差を出しています。交渉して時間稼ぎ、というのは優等生的というか、常識的な対応ではありますが、普通の状況ならばともかく時代の大波では通用しない作戦だった、というのが後知恵での見方です。そして、今の日本も、時代の大波に飲まれないようにしなければならない状況だと思います。

小泉首相の次の首相が誰になるか分かりませんが、まだまだ安定期では無い以上、逃げの交渉ではなく、強気一辺倒くらいでないとどうしようも無いのでは、という感覚を持っています。

2005 12 05 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005.12.04

今週のニュース(11/27~12/3)

今週も気になったニュースを取り上げて行きます。

1.コピー品、持っているだけでも摘発可能に

 有名ブランド品に関しては、価格が高いだけにコピー品の氾濫も目に付きます。半額です、といって原価が1割以下のコピー品を売るだけで大もうけですからね。そして、従来は製造・販売に関しては禁止が明確に言われていましたが、倉庫にあるだけでは摘発できませんでした。これを法改正により、保管しているだけでも摘発可能にしよう、というものです。
 まあ、いわゆる高級ブランド品も「コストパフォーマンス」については悪いだけに、「見栄」という性能にどこまでコストを支払うか、ということでしょう。周知されていなければ記号にならないし、かといって誰もが持っていたら希少性がなくなる。ブランドコントロールとしては経済学というよりは心理学の世界に入っているように思えます。
 
 勝手なコピーが氾濫しない方が、普通の企業に対してもブランド価値を高める努力を促す作用があるだけに、この手のルール強化は進めていった方が良いと思っています。

2.ドン・キホーテ、通販業者向け卸売り事業に参入へ

「激安の殿堂」で知られるドン・キホーテですが、小売だけでなく中小ネット通販業者、会員制組織などへの卸売りも始めるそうです。よくあるポイント交換景品のことですかな。正直、ドン・キホーテの店には行った事が無いので、品揃えなど実感がわかないのですが、見聞きする限りはそうとうな購買力や調達力があると思われます。また、ポイント交換景品はたいしたものが無い、というのが今までの印象(各種安売り店の方が割安)ですが、逆にドン・キホーテの調達力を生かせば「うちならば○○ポイントでここまで出します」と言えるようになり、競争力を上げられる可能性があります。この先にあるのは「カタログ販売」業への進出でしょうが、ここはお得感もさることながら、「見栄」がでてくるところでもありますので、「ドン・キホーテ」が裏方に徹しさせることができるかどうか、ということも効いてくると思っています。ショップのブランドイメージというのは難しいものですね。


3.ライブドア、公衆無線LANサービス正式稼動へ

 屋外での無線LANによるネット接続は「ホットスポット」の名の通り、ある特定の場所でやっとできるというものでした。発想としてはこれを面展開するとか、ラストワンマイルを目指したスピードネットとかもありましたが、成功しませんでした。しかし、ライブドアがとうとうパワードコム(電柱。スピードネットの遺産)、鷹山(PHS事業)の遺産を生かして、山手線内をほぼ網羅するというlivedoor wirelessサービスにこぎつけたわけです。ゾンビのよう、といえば言いすぎでしょうが、資金力と設備投資のバランスがやっと合った、ともいえるでしょう。

 そして、無線LANが使えるPHS(W-ZERO3)も出てきますし、PDAではSkypeも使えます。今の時代、ネットで情報をその場で調べるのが当たり前になっていますので、出先で簡単に調べられるかどうかという点で市場が大きくなっているのは確かでしょう。音声通話という点では、使いやすさ、認知度で今の携帯電話はそうは変わらないでしょうが、PDA側からの挑戦、メールは使い放題(当たり前ですね)なシステムを考えると、今の時代には合っていると思います。

(以下、年寄りの繰言。以前は重いノートPCと音響カプラで電話をつないでいた時代から比べれば・・PCカード型PHSもあったしなぁ・・無線LAN内蔵ノートやPDAは都内限定ならば結構売れるかもね)

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2005.12.02

PL法は不動産適用外なんだけど

 6年前、消費者保護を目的として製造物責任法(いわゆるPL法)が施行されました。この法律は、製造物の欠陥により生命、身体、財産に関わる被害を生じさせたときは損害賠償をしなければならない、というもので、かつ安全性に関しては製造者側に証明義務がある、というものです。アメリカではこのPL法に基づく訴訟が数多く行われ色々と話題になりましたが、日本では極端な騒ぎにはなりませんでした。しかし、業者側は法の趣旨にのっとりより安全性に気を使うようになり、結果として社会全体の安全の向上に寄与したと思っています。

そして、住宅に関しては住宅品質確保促進法があり、ここで10年間の瑕疵担保責任が明確に謳われています。こちらもすでに6年が経過し、住宅の性能について数値表示が進むなど一定の効果がありました。

 さて、PL法でいうところの「欠陥」という考え方に「製造業者等が引き渡した時における科学又は技術に関する知見によっては、当該製造物にその欠陥があることを認識することができなかったこと」でないと免責にならない、という物があります。つまり、被害者側と製造者側には情報の非対称があること、そして上記の「知見」は当該業種の常識レベルかそれ以上であって、中小企業だから知らない、というのは許されない、という考え方です。

 今回のマンション等の設計強度偽装において、購入者側を責めるのは酷でしょう。情報の非対称があまりにも大きいのは明白だからです。やはり、偽装したことが第一、これらを防ぐ為にあるチェックシステムが機能しなかった事が第二の原因となります。

 カネの面から見た場合、保険という考え方もあるかもしれません。たとえば、医療保険などでその対象疾病になった場合は以後の保険料は頂きません、というのと同様の保険が入ったローンとか。火災保険にほぼ強制的に加入させられるのも一つの考え方となります。

 今回の犯罪(といってよいでしょう)に対する被害救済はすぐ出来ないでしょうが、では今後どうするか。火災保険の拡張版としての対犯罪保険、という考え方を入れて性能保証する、という売り方の商品があっても良いように思えます(まさに差別化ですな)。地震保険の拡張版と見ても良いでしょう。

 金融機関にとっても金額が大きいだけにリスクが無視できないのかもしれませんが、現状のチェックシステムが機能しないのならば、対応するシステムを別に考えていくしかありません。全部の構造計算が大変、といってもどうせコンピュータで計算しているならば、ソフトとセットで提出、ということもチェックの合理化に繋がっていくように思えます(必要ならば法改正もね)。

 正直、今の被害者の方々に対する適切な救済手段は思いつきません。税金で救うというのもシステムの不備を補う緊急避難としてはありでしょう。行政は民事不介入、というのも事件救済は別、というくらいのことが規制緩和に対するセーフティネットとして必要ではないか、と思っています。犯罪被害者対策ということでは、犯罪者の資産分配は被害者を優先する、ということの法整備もあってよいように思えます(倒産時の労働債権と同じ考え方ですね)。

 消費者が無知でよい、とは言いませんが専門家ではないことは事実ですので、法律においてプロと同じ立場である、ということはかなり無理があるように思っています。

 
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2005 12 02 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック