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2005.12.19

政治も執行と取締を分離すべき?

 構造計算偽造事件、持ち家というものについて色々と考えさせられます。マンションにしろ、ホテルにしろ、「賃貸」であるならばBtoBの争いゆえに、ここまで政治のテーマにはならなかったかもしれません。ただ、庶民が一生をかけて買う(ことが多い)住宅が欠陥品で、かつこういうことに対する保険などが機能していないため政治マターとなってしまった、という要素があるでしょう。今話題の「きっこのブログ」でも色々とネタが取り上げられており、正月を越す状況です。

 で、システムを機能させていくことの責任は、国にあると思います。実務を民間にやらせるにしても、ですね。許認可権がある、ということは「許可」した責任、能力がある、とみなした責任は逃れられません。ミスをしたら厳しく責任を問うことが監督官庁の役割であるはずです(取締役と執行役の違いのようなものですな)。

 今まで日本の政府はどちらかというと取締役と執行役が一体であり、チェックという部分では弱かったといってよいでしょう。本来チェック機関であるべき国会が、執行役である政府に入りたがるのもその典型です(国会議長がお飾りではねぇ)。議員は法律を作ることで執行役である政府を制御するのが役割ですが、政府自身が規則を作るのが多いこともこの現象を表しています。

 そういう意味では、「政党」が執行権限を求めるのか、取り締まり機能を担保するためにあるのか、でその役割が変わってくるでしょう。予算こそ権力、という考えでは予算を通してかつ自分で執行する、というのが旧来の与党のパワーであり、これは各国ともそう変わらないように思えます。間接民主主義も、執行役を選び自分達の予算を決めるためのものか、取締役を選んでチェック機能に特化させるか、で考え方が変わってきます。

アクセルかブレーキか、それとも両方なのか。政党という形で派閥化した「議員」をどちらの機能で持たせるのか、民間が主流になるほど難しい局面にあるように思えます。


2005 12 19 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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