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2006.01.29

今週のニュース(1/22~1/28)

今週も気になったニュースを取り上げて行きます

1.日本郵政会社発足。ビジネスモデルはまだまだ
 不可能と思われていた郵政民営化ですが、小泉首相の執念が身を結び、統括会社の発足までこぎつけました。実際の事業会社の民営化まで1年半ですが、事業モデルとしてはまだ迷いがあるようです。
 一般には、圧倒的な規模で既存の銀行やリテール事業を根こそぎ持っていくような勢いがありますが、いかんせん融資業務はやったことが無いため与信ノウハウがありません。郵便事業はマイナス基調、保険もリスク細分型を出せるか、という問題があります。図体がでかく、雑音も大きいだけに事業会社としてはどこも安心できる要素は少ないと思われます。人口減少局面でのサービスインは難しい面も大きいでしょうが、地域ごとの融通性を持たせるくらいの大胆さも必要かもしれません。(NTTと競争するとかね)

 


2.米国産牛肉、特定危険部位をはずし忘れて輸出、輸入停止へ
 先日輸入再開が決まった米国産牛肉ですが、取り除くことが決まっていた特定危険部位である脊柱を取り外し忘れて日本に輸出されたことが発見され、また輸入禁止になりました。輸入再開の条件が守れなかったための輸入再停止ですので、システムがきちんと機能したとも言えます。アメリカ側もあまりにも明白な違反だったため特にごねる事も無く、あっさりと謝罪しシステムの修正に入りました。
 で、今回の事故ですが、単品で見た場合の危険性は低いと考えられます。通常、脊柱は食べませんしね。で、問題は表題のリンクにもありますが「実効性の担保」でしょう。品質管理のレベルをどこまで上げていくか、そのコスト負担はどうする、という問題でもあります(労働者にかけるコストも含めてね)。
 「食べ物」に関するリスクの考え方は文化にも関わる問題でもあります。たとえば、アメリカではフグの輸入は認められていません。特定危険部位を除いていてもです。「信用」の問題でもありますので、だから米国産牛肉を普通に入れてよい、とは言いませんが、もう少し冷静な判断が必要ではないのでしょうか。むしろ、国産牛肉でのBSEの発生をいかにして止めるか、と言うほうが重要かもしれません(検査しているからオッケー、というのではなく原因を追究して発生を止める、という意味で)。

3.スペースシャトル、チャレンジャー事故から20年
 スペースシャトル・チャレンジャーが打ち上げ時の爆発事故で失われて20年経ちました。もう20年か、ということと同時に、あのシステムをいまだに使い続けなければならない宇宙開発のジレンマを感じます。民間のロケットが出てくるなどコストダウンと進化が続く今、「荷物を上げるロケット」と「人を上げる往還機」は別にしたほうが良いようにも思えています。


4.ロシア、月面のヘリウム3採掘用基地を建設か
 次世代のエネルギー源として期待される核融合、いまだに実用炉が出来ていません。ただ、その燃料として期待されるヘリウム3を月面から取ってくるための基地を10年~15年を目処に作る、という構想をロシア企業がぶち上げました。ヘリウム3をどこから取ってくるか、というと木星から(ガンダム)、というのと月面(プラネテス)というのが一応映像としてイメージが出来ています。核融合が出来るかどうかもさておき、エネルギー源の確保ということが確立すれば宇宙開発にカネをかける意味が出てきます。中国の有人宇宙船しかり、ホリエモンの宇宙産業もしかり、どこかで核融合が出来そうだ、という確度が高いと思わせる雰囲気になっているのかもしれません(大いなる詐欺かもしれませんけどね)。


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