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2006.01.23

スキー場の閑散はニートのせいか?

土日を使って職場の仲間と蔵王にスキーに行って来ました。去年は石内、その前は八方尾根と、ビッグエリアも閑散としている、という記事を書きましたが、蔵王もやっぱり空いていました。リフトも頂上に行くゴンドラも待ち時間ゼロ。さすがに中央ゴンドラは数が少ないためか整理券待ちがありましたが、ブームの頃の6時に並んで午後やって乗れる、ということはありえない状況でした。

こう空いている状況を見ていくと、何が原因か不思議になってきます。単にブームが去った、というレベルの減り方とは思えないのです。そこで実際に滑っている客層を見ていくと、「中年が多い」、「素人が少ない」というのが印象として目に付きます。スクールの群れもほとんどいませんでした。やはり、若者がいません。

また、経済の面からスキーを見ていくと、これは結構金がかかる遊びです。リフト券が5000円、宿泊すると1万円、交通費で1万円、と考えると最低3万円程度はかかる国内旅行となるわけですね。さらに道具がレンタルでも5千円はかかりますから、若者にぽんと出せるか、といわれるとかなり厳しいものがあります。それでもかつては貯金なりしていましたが、今はケータイに代表されるように、「生活のランニングコスト」が上がっているようにも思えます。服飾費はユニクロなどの影響で結構下がっていますが、通信費のアップ、バイトの時給などの収入の下落によりトータルとしてはアップしているといってよいのではないでしょうか。

こうなると、スキーができるのは正業についていて、安定した収入があるような人(まるでクレジットカードの資格のようですが)になってしまうような気がします。

元々、スキーなんてのは「ブルジョワ」の代表みたいな遊びだったわけですが、20年前のブームで一気に大衆化し、開発も進みました。私もまさにその時期にスキーを覚え、楽しんできたわけです。今は空いていて楽しいな、で済みますが営業自体が出来なくなってくるというのも悲しいので、それなりに活性化策は必要なのでしょう。
こうなると、ブルジョワ相手の高級化路線か(奥志賀高原みないな)、地元の人相手ののんびりした場所か、低価格日帰り特化型か、という形でしか生き残れないようにも思えます。

ただ、見ていて気になるのは、若者をスキーに連れて行ってもあまり喜ばないんですよね・・私が20代の頃はナイターまで滑っていたものですが、今の気分は「まったり」ですから。体力が落ちているのか、体を使うことを楽しいと感じなくなっているのか。

スキー場は改造されて自然とは言い難い部分はありますが、それでも滑っているときは誰も助けてくれない、自己責任の世界です。越えられなかったコブを曲がれる、スピードが出せるようになる、こういった進歩が楽しいということもあり、山の上の風と雪などの都市とは違う、感覚が研ぎ澄まされていく感じもまた面白いのですが。ゲーム世代には受け入れられないのでしょうか(世代論に帰したくはないのですが)


(今年はオリンピックの年なんですけどね・・スキー宿でオリンピック中継をみんなで見て楽しむのもいいものなんですが・・)

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2006 01 23 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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