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2006.02.06

電気自動車時代の企業価値

2006年のアメリカ大統領一般教書演説において、ブッシュ大統領は「脱石油」とも取れる発言を行いました。本気なのか、単なるガソリン価格高騰に対する国民への言い訳なのかはなんともいえませんが、自動車産業において電気化が進むきっかけとなる可能性はあります。では、本当に進むのか。進むとした場合、企業の力関係は変わるのか考えてみました。


今の自動車会社を考えた場合、いくつかの機能があります。企画・設計については新規参入は難しいでしょう。単なる走るだけならともかく、量産車に対する安全性の要求度が上がっている今、クラッシュテストを出来る施設、コンピュータシミュレーションを行えるだけの蓄積が門外漢が始めるにはハードルがかなり高いように思えます。同様に組み立て技術もそうですね。

では、各部品はどうか。今の自動車はモジュール化が進んでおり、部品供給会社なしでは成り立たないのは事実です。そして、自動車会社が唯一内製にこだわっているのが「エンジン」という事になります。一部にヤマハエンジン搭載車があったりしますが(ボルボXC90のエンジンはヤマハ製)(参照)、大抵は自社でエンジンブロックの鋳造から行っており、特許の塊となっています。

そして、電気自動車時代になると、これがどうなるか。まず電池ですが、これは既に各企業が囲い込みを始めています。トヨタが富士重工(スバル)の株をGMから買いましたが、これはGM支援という面と、富士重工が持っていたカネボウ発の電池技術を買った、との見方が出来ます。ホンダも自社の燃料電池技術を磨いていますね。

ボディ、安全設計に関わる部分は変化なし。シート、ライト、カーナビなどのインターフェース部分も同様でしょう。操縦系のインターフェースは今更変えられないでしょうから。タイヤも同様ですね。制御精度が上がる分、多少は変わるでしょうが。

そして、モーターです。この部分で進んでいるのは日立製作所ですね。電気自動車時代に既存自動車会社にとってもっとも脅威といわれているのがここです。既に日産、マツダに対してe-4WDとしてのモーターシステムを供給していますし、電気系では技術的な強みを相当持っています。タイミング次第では、どこかの自動車会社を買って進出、と言う事もあるかもしれないし、逆に基幹部品を押さえることで利益を得ていくという考えかもしれません。

また、他に影響がありそうなところは、たとえば排ガス処理に使うプラチナ触媒が不要になるためプラチナ価格の下落が想定されるとかも想像できます(世界トータルでは分かりませんけどね)。

水素系の燃料電池になるのか、リチウムイオン系の電池自動車になるのか。水素・バッテリーハイブリッドになるのか(ロータリーが勝てるか?)。5年後の世界は結構変わっているのかもしれません。

2006 02 06 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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