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2006.03.18

ソフトバンクグループによるボーダフォンジャパン買収合意

2週間前にニュースで流れたボーダフォンジャパン(VFJ)のソフトバンクグループによる買収が正式合意に至りました。1兆7千500億円と日本での過去最大の買収です。ただまあ、敵対的乗っ取り、というわけではないので無闇に価格が釣り上がった物ではないでしょう。また、バブル期にあった「とにかくM&A」という物でもありません。買収先は良く知っている相手ですからね。と言うわけで、決定した後ですので報道から読み解けるところを考えてみました。

1.ブランドとしてのボーダフォンは日本ではなくなる。
 何になるかわかりませんが(記者会見ではヤフーとかBBモバイルという名前がところどころ出ていました)、ヤフーBBの感覚では認知度、インターネットのシナジーからして「ヤフー」の名前は出てくるように予想しています。

2.海外展開はどうなるの?
 W-CDMA(事実上のGSMの3G版)が普及し始め、ドコモでもそのまま使えるタイプが出ている今、後退は無いと思っています。

3.インターネットとのシナジーは進む
 記者会見では、ヤフーのユーザーの多さ、インターネットを通せばサイトは無限、との表現がありました。これは、Webに関してはオープン化を進めるという宣言に取れます。またバックボーンについても現存するヤフーBB、日本テレコムの光ファイバー網があるので現状のVFJよりも(背景での)コストが下げられる、との言及がありました。これが直ちに料金値下げになるかどうかはわかりませんが、少なくともトラフィックが増えても耐えられる、トラフィックは増やす、という意思に取れました。ただ、今までは比較的コントロールが効いていた「公式サイト」というお墨付きがある部分から、何でもありのオープン化を進めると、闇社会との親和性も高くなってしまうのではないか、という危惧もあります。ブランドイメージとして「新ボーダフォンを持っている人はネットで(ピー)をしたい人」とか思われるようになっては、企業への食い込みが難しくなってきます。プリペイドケータイも含めて、「清く正しいビジネスマン(笑)」や、子供が持っていてもOK、となるようなことは必要に思っています。泥臭い営業は持ちにくくなるから、との会見での言及もある程度はブランドイメージについて考えているのかな、とも思えますが。

4.無線LANはどうなるか
 全く言及が無いのがこれ。インターネットとつなげていくためには高速で安価な通信手段が欠かせず、現状ある程度普及しているのが公衆無線LANです。無線LANとケータイ3Gとのシームレスな融合、というのは以前から言われていますがこれは全く不明。逆に、家庭での文字通りの「パーソナルフォン」市場を狙ってくる可能性もありますね。BBフォンで以前、シャープ製のFAX・無線LAN一体型電話機を出したこともありますが、この携帯家庭内基地局を作ってBBフォンとリンク、家ではIP固定電話、外ではそのまま3Gケータイというシステムもあるのかな、と勝手に想像しています。光電話でNTTが攻勢をかけている分、ヤフーBBが食われていてこれに対する対抗手段としてもあるのかな、と想像しています。

まあ、どう転ぶにしても、通信業界に入ってからの孫氏がしていたことから見れば「ユーザーに高速・大容量通信手段を届けてネットにつながる敷居を下げ、その中から出てくるコミュニケーション、決済、物販などで稼ぐ」ということはぶれていないように感じます。ここには、あまり「囲い込み」という発想はありません。ヤフーBBを使っていても、こうしてNiftyを使うことはできますしね(笑)。

垂直統合であまり型にはまらずに「なんとなく便利」をいち早く届けられるのがヤフーフォン(仮称)なのかもしれません。

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2006 03 18 [携帯・デジカメ] | 固定リンク

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