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2006.07.16

今週のニュース(7/9~7/15)

今週も気になったニュースを取り上げて行きます。

1.高速道路工事落札率、民営化後80%台に低下
 高速道路会社各社が発注する工事の落札率がかつては90%台だったのが80%台に低下したことがわかりました。民営化による競争原理が働きつつあることかと思われます。ただ、現状では分割された会社は道路は作りませんから、一概に各社が競争させているというわけではないでしょう。それでも、「工事を作ることが目的」という状況はもう作れないということかもしれません。
 こう考えていくと、インフラ型企業は存続基盤をどこに持っていくか難しい時期に来ていると思われます。道路工事で言えば、ランニングの修理需要はなくならないにしろ、新規敷設というのはどう考えてもある時期から急速に減少します。社会の状況と自身の事業寿命をどうみるか。経営はここまで考えて行わなければならないという意味かもしれません(そういう意味では、高速道路の上下分離は運営に徹するという点で永続性を持たせて無理に作るという部門を生かしておく必要がないという点では良いのかも)。

2.カブドットコム証券、夜間の私設取引所設置へ
 カブドットコム証券は、金融庁から私設取引所(PTS)の設置許可を得たことを発表しました。当面は300銘柄からですが、今後は銘柄の拡大、信用取引も将来的に導入する見込みです。
 で、現在取引をするユーザーにとっては窓口である証券会社は意識することがあっても、取引所自体はある意味同でも良いといえるでしょう。特にネット取引になってからはなおさらですね。上場する会社にとっては「どこに上場」ということは意味を持ちますが。
 で、これは東証の上場にとってもある意味重大な意味を持つでしょう。今まではある意味権威で持っていた、また企業ユーザーの大規模取引の場であった東証が、民間企業ととして競争にさらされるということになりますから。まだPTSは上場先として選ばれることはないでしょうが、各証券会社連合が大規模PTSを作ったらどうなるか。極論すれば、ヤフーオークションで株が扱えるようになったらどうする、という事でもあります。イートレード、楽天、SBI証券も同様の動きをしていますし。
 プロ向け(M&Aなど)に関することは東証のようなシステムが必要でしょうが、個人投資家にとってはどうでも良い。ITによる従来秩序の破壊がここにも現れているのかもしれません。

3.Windows98/Meサポート終了へ
 マイクロソフトは自社のOSについて旧版である98、98SE、Meについてアップデートを提供しないと以前から発表しており、この7月で最後となりました。販売終了から5年以上サポートをしていたことになります。問題としているのは教育現場が多いようですが、更新のコストはかけられないようです。
 ただ、これって今はじめて発表されたわけではなく、随分まえから問題になっており延長に告ぐ延長でここまで伸びたのが実情です。個人的には、販売終了から5年超というのは十分ではないか、とも思えます。現場で新しいのが買えない、というのは理解できますが5年前からすると随分導入コストも下がっているんですよね・・1台6万円のPCが当たり前のように売られていますから。
 ただ、マイクロソフトのサポートポリシーで問題なのは「販売終了から2年で終了」ということでしょう。現状のXPは次期OSの発売が延期が続いた為たまたま5年という長きにわたりましたが、本当はとっくに入れ替わっていたはずです。今回のサポート終了にはXPもオリジナルXP,XP-SP1も入っていますが、これらは無償でSP2にアップグレードできる為そうは問題になりません。今売られているXP-SP2が来年の販売終了から2年で終わり、となると買い控えも起きかねないし、ネット全体に与える影響も大きいでしょう。Vista発売時点で安価なアップグレードパスの導入を期待したいです(Me→XPもありました)。
 ところで、引用したニュース記事では自動車メーカーなどの補修部品を例に出していますが、今回のサポート終了とは実は意味合いが違います。単純な修理でしたら(同じものに入れ替える)ならば、各PCメーカーもまだ対応できるでしょう(PCに最初からインストールしているOSのサポートはPOメーカーの義務と契約上なっています)。今回の終了は「アップデートの供給」ですので、自動車で言えば、リコールサポートともいえます。どうもこの辺の理解が世間的に不足しているようですね。

2006 07 16 [ニュース] | 固定リンク

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