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2006.08.15

首相動向と危機管理

8月15日の終戦記念日早朝、小泉首相は靖国神社に参拝しました。これは政教分離の原則からすると「公務」ではないでしょう。とすると、気になるのが「もし大停電が今日起きていたら首相はどうしただろう」ということです。

昨日の大停電の原因はクレーン船による単純事故でした。ただ、このことがわかるまで停電発生から1時間以上かかっており、また首相官邸の危機管理センターも動いています。今朝の参拝は7時40分、昨日の停電発生は7時35分ということで、もし1日ずれていたらまさに停電中に参拝することになってしまいます。靖国神社に入ろうとしたそのときに首相に報告が行く、ということになりかねません。この時点では首相は微妙な判断を迫られることになったでしょう。

まあ、結果的には停電は事件性も何も無く、1日ずれていたので本日の参拝や各種行事にも支障はなかったわけですが、危機管理的にはどうだったか。考え方としては、

1:とりあえず参拝をとっとと済ませてすぐに官邸に戻ってスタンバイ。参拝中の情報は側近に常にウオッチ。
2:参拝はあきらめてすぐに取って返して情報確認。参拝は落ち着いてから。

ということが想定されます。神社に午後には参拝しないもの、となると戦没者追悼記念式典がある以上スケジュール的には相当辛い状況ですね。この時間だと、1を選択するようにも思えますが(40分段階では停電が大規模かどうかもわからないため)。


歴史のイフとまでは行きませんが、小泉首相の強運としか言いようがないと感じています。




2006 08 15 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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