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2006.08.14

都市システムの脆弱さ

8月14日早朝、東京の各地で大規模な停電が発生し、3時間近くの障害となりました。原因はクレーン船が旧江戸川を渡っている高圧線に接触したという単純ミス。しょうもないと言えばしょうもない事故ですが、結果的に出た被害は甚大です。万一病院などで死者が発生した、となると単純ミスでは済まされないレベルの事故でした。

さて、今年の2月に小規模な地震が起きた際にJRが止まったときにも書きましたが、物理的にはともかく、心理的に事故に対して都市住民が弱くなっているような気がしています。

まあ、今日の場合はお盆休み中ということ、早朝だったということもあり社会的な影響は比較的少なくて済みましたが、これが1週間ずれていたら大変なことになっていたでしょう。そして、「停電してもいいや」と思える余裕が今日はまだ比較的あったことが大きな被害が出なかったことにも繋がっていると思います。

しかし、こうして考えると電気はライフラインの根幹になっているといえますね。マンションなどでは水道も止まる、キッチンがガスであっても電気なしでは動かないシステムが多いようですし。地震のような大規模災害でなくても、ちょっとした事故一つで市民の生活は立ち行かなくなるほど都市そのものが「電化」されているのが今日の東京であると改めて実感しました。

そして、電力が重要であるからこそ大規模施設にはバックアップの自家発電なり、バッテリーなどの予備電源があるわけですが(羽田の管制塔、電池だけで1時間近く動くのですな)、一般家庭にはそんなものも無く、もし停電が丸1日を越していたら冷蔵庫の食料が全滅、この夏にエアコンなしでマンションにいられるかなど、かなりの被害となったことも想定されます。

都市そのものが電化され、家庭もその一環となるのはやむをえないとはいえ、サバイバルの一つとして電気なしでの対応を想定しておくのも各家庭でも重要となるのでは、と思いました。

で、私自身といえば地方で暮らしているため、ガスはプロパンで独立しているため熱源はOK、水は2日程度分は確保してある、車にもすぐ乗れるなど多少は有利かな、と思っています。

(独り言:テロを考える人には格好のネタを与えてしまったのかもしれない・・)

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2006 08 14 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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