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2006.10.28

ソフトバンクの予想外割は法人市場目当てか?

携帯電話のMNPに対して、ソフトバンクモバイルがついにやってくれました。自社ネットワーク内の通信料金の無料化です。まあ、2年間(27ヶ月)のローンを組まされるとか、21時~24時は月200分までしか無料ではないとか細かい条件は色々ありますが、市場へのインパクトは相当あったと思われます。で、個人ユーザにとってはどうか、という議論は色々ありますが、これはある意味法人市場、それも無線LANとかの内線市場へのソフトバンク流の回答、という見方もできるのです。

現在、企業の内線電話などの電話ソリューションは旧来の交換機から、IPベースへ置き換わっています。これは多機能化と同時に、IP電話による通信料の削減が目的ですね。特に内線を自社内のネットワークで組めれば複数拠点についての通信費が激減できます。

ただ、同時にモバイルも普及している為、この通信をどうするか、ということが課題として挙げられていました。これに対し、構内は無線LANによる内線、構外は外部のネットワークを1台で済ませる、という回答が出ていましたが、今回ソフトバンクモバイルが自社内は無料、と打ち出したため、ある意味「全部うちのに切り替えれば内線も不要ですよ」というセールストークが使えるようになったわけですね。それもMNPによって番号はそのまま。

基本料金も最低レベル、自社内通話がどれほどかわかりませんが、ケータイを持たせている比率が多いほど、これはコスト削減を求められてる担当者にとっては魅力的な提案に写る可能性があります。企業ユーザは長電話はしませんし、夜間の時間制限もそう問題にはなりませんしね。

ソフトバンクは直収の固定電話として日本テレコムもありますし、IP電話のBBPhoneもあります。「通話はとにかく無料」というソリューションを提案できる土台は出来たわけで、あとは信用、ということですかね。



2006 10 28 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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