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2006.11.28

センスの良さと売れ行きとのギャップ

自動車会社のCMを見ていますと、ホンダのCMは比較的「かっこよい」のが多いように感じます。最近はよく知った歌を別の歌手に歌わせてイメージを作る、というパターンが多いようで。日産も"SHIFT"をキーワードにこちらも比較的格好良いと思っています。で、トヨタですが、こちらはどちらかというと「ベタベタ」なCMが多いように感じます。でも売れているのはどちらか。全てがCMが原因では無いとはいえ、難しいところです。

例えばミニバン。日産のセレナは「モノより思い出」をキーワードにスマートな雰囲気を出しています。トヨタのノアの場合は家族旅行ですがギャグとしか言いようがない映像です。ただ、子供受けはどちらがするのか。父親の影が薄い今、子供と母親が主人公、という方が受けは良いのかもしれません。

マークXのCMも、水しぶきを上げてXの模様になる、なんてのは恥ずかしいくらいの気がしますがいわゆるオヤジ層には受けるのでしょうか(自分も41だからもうオヤジ組なんだけどなあ・・あれは恥ずかしいと思うぞ)。

ただ、売れているのは、というとやはりCMでのイメージ戦略うんぬんよりもブランドイメージだったり、営業マンのスマイルだったりするところが難しいところです。特に今トヨタはこぞって「勝ち組」の代表のような報道が多数出ていますので、車に対するイメージも詳しくないヒトには上がるでしょうね。もともとトヨタは「非カーマニア」(イコールマジョリティ)に対して造っているでしょうし。

自動車雑誌を買うようなことをしない人に対するマーケティングとしてはこれでも良いのかもしれません。

(私は自動車好きなのでトヨタに対してはあまり好印象は無いのです。道具としては優れていると思いますが)

2006 11 28 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006.11.26

今週のニュース(11/19~11/25)

今週も気になったニュースを取上げて行きます。

1.年金徴収民営化テスト、民間が上回る

色々と問題になっている社会保険庁による年金徴収ですが、民営化テストでも民間側の勝利という結果となりました。まあ、徴収率を上げるために分母の方を減らす、という姑息な手段をとるような体質が現場にあるようでは勝ちはおぼつかないでしょう。まあ、駐車違反の民間監視員が実は赤字事業になりつつあるという話もありますので、一概に民営化が良いかどうかはなんとも言えませんが、効率化、努力が報われる形が出来やすいシステムというのはありかな、と思っています。

2.三菱東京UFJ銀行、コンビニATMの手数料平日昼間ゼロへ
 最初は疑問視されていたコンビニへのATM設置、特に自前でそろえたセブン・イレブンですが、手数料収入などで黒字化しており、かつその存在感も増しています。この中、提携している銀行で無料化が進んでいるようです。三菱東京UFJ銀行(長い!)は、50億円の還元とということですが、自前のATM網のリストラを考えれば楽に出てくるコストではないか、とも思えるのですよね(1基年1000万として500機分・・楽勝ですな)。

ただ、こうしていくと大銀行に個人が口座を持つ意味がますます減ってきています。給与振込み、カード口座、各種引き落としなどはあるでしょうが、店頭に行く機会は減る一方です。手間(=コスト)がかかることを減らして大企業向けに特化するのは戦略としてはありですので、リテール向けと企業向けを分けたみずほは正しいといえば正しいのですが、リテール側はコンビニ並みの便利さ、サービスを打ち出さないと相手にされないしコスト回収も出来ない現実が出ていると思われます(こうなると、ゆうちょ銀行が本気を出した時が怖いですね。通販、物販、コンビニとの提携などなんでもあり状況で動いていますから)。

3.野村證券、カフェとジョイント店舗を出店
 野村證券は、カフェなどの異業種と今後共同店舗を出していく方針のようです。投資になじみが薄い若者がターゲット、ということですが、どうでしょうか。買う、買わないという観点ではネット(ケータイ)を通すほうが多いでしょうし、じっくり相談しながら、というのはコストばかりかかって仕方がないようにも思えます。むしろ、デパートの外商あたりと組むと言いたいところですが、既にこういうのは裏ではありそうですし。結局、特別サービスは出来ないがマーケットの数としては大きいグループをどう捉えて利益を出していくか、という小売業と同じ問題に直面することになります。顧客にそれなりの選択能力が期待できる分野(食品など)では対面販売をなくしたスーパーマーケットが発達しましたが、まだ素人が大多数(株ってなあに?)の世界では、とても商品を並べました、買って下さいでは済まない分野です。で、せっかく顧客を育ててもわかったから他所で買う、という事が簡単に出来てしまうのも金融商品の難しいところですので、品揃え、アクセス、顧客限定の情報提供などで囲い込むしかないというのが現状でしょう。
 開発と販売を同時にやるか、分けるか、色々と試行錯誤の最中だと思われます。

2006 11 26 [ニュース] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006.11.23

外務省は外地で日本人を守ってくれるか

これは実体験に基づくものではなく、話に聞いただけのものですので、的外れかもしれません。ただ、今北朝鮮による拉致事件へ政府が力を入れているのを見てふと思いました。在外公館は外地にいる日本人に対して、自国民保護を真面目に考えるようになったのだろうか、と。

例えば、5年前のニューヨークでの同時多発テロ。この際、ニューヨーク総領事館は所在チェックを各企業に丸投げし、領事館自体は締め出しをした、との話があります。(参考意見はこちら

インド洋大津波の際もは多少はましになっており、存在に対して対応しようとする意識もあるようです。とはいえ、自力でなんとかしろ、お上の手を煩わせるとは何事だ、という雰囲気を色々と感じています。まあ、自らの不注意で色々あった場合はやむを得ないのですが、大規模事件に巻き込まれた際に何とかなるかという安心感を持たせるかどうかが重要だと思うのです(今の常識は「あてにすると痛い目にあう、安全ならアメリカ大使館、とかいうようですが・・)。


内政的には郵政民営化など国家としての一体化をもたらすものをどんどん外していく方向で動いています。ただ、世界を見た場合には、外国での自国民の保護を図っていく、というのは国家に対して忠誠とまではいかないにしろ、求心力を持たせる重要な点であろうと思うのです。国内だけしか見ていないとしか思えない島国根性から世界の中にいることが普通に感じられるような状況に少しずつ変わっている今、お偉いさんの「海外巡行」対応ではない、アンテナであり前進基地である、という立場を在外公館が取るようになって欲しいと思います(で、この立場を麻生外務大臣は理解していると思いたいです。マンガ王であるならば、色々なシチュエーションは予想できているでしょうから)。

2006 11 23 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006.11.05

今週のニュース(10/30~11/5)

今週も気になったニュースを取り上げて行きます。

1.セブン銀行、最終利益24%アップ

 セブンイレブン内のあるATMを運用しているセブン銀行、この中間決算が発表され今年の最終利益が24%アップの75億円になる見込みであることが発表されました。
 一般の銀行は個人ユーザー向けなどのリテールは縮小する方向です。ただ、相次ぐ詐欺事件の増加などで振り込み金額が制限されるなどコストアップの方向は否めません。ネットバンキングもユーザーはまだ少ないようですし、アメリカでは情報漏れの懸念から減少しているとの報道もあります。その中で、銀行としては小額かもしれませんが(メガバンクの利益は1兆円を超えます)、小さなことをこつこつ積み上げてきたこの利益は、コンビニ同様個人向けユーザーに特化した結果であるといえるでしょう。メガバンクが本来の業務である大企業向け融資を行い、業務用金融としていくと同時に、小売店として個人ユーザを拾っていくセブン銀行、通常のメーカーなどと同様に本来の棲み分けに近づいている現象の現れのようにも思えます。ただ、こうなると地域の昔からの金融機関(地銀、第二地銀、信用金庫)の立場が危うくなってくるのですよね。金融が何の為にあるのか、ということを改めて考えさせる状況だと思います。

2.損保各社の第三分野の未払い多数発覚

 平成13年より、保険会社の障壁撤廃により損保会社が第三分野といわれる生命、医療保険に参入してきました。しかし、各種オプションなどの煩雑さを店舗、顧客双方が理解していないことなどを理由に請求忘れ、勘違いなどで未払いが多数発生しています。
 まあ、いままでは保険は加入は一所懸命にしますが払う段になると「言われなければ支払わない」という態度ですので、いかにしてわかりにくくするか、という事を頑張っているようにも思えます(Mr.インクレディブルでも似たようなシーンがありますね)。
 で、未払い問題とあわせて「支払える可能性のある保険金」を事故請求時に会社から通知する、という形に改めているようです。

 これらのことに共通するのは、「ユーザーは勉強しないと誰も助けてはくれない」ということですね。本来は全部はらってきちんと利益がでる保険料とリスク設定にするのが正しいのですが、予想外利益としての請求忘れに対するものが増えるとこういう事が起きてしまうのかもしれません。

3.貸金業法改正、グレーゾーン金利撤廃
 いわゆるサラ金などでの金利は貸金業法で規制されていますが、これとは別に出資法での制限金利があってこの間の金利をグレーゾーン(借り手が認めたもの)としてきました。しかし、昨今の多重債務者の問題でこの金利が高すぎると意見がおおくなり、今回これも撤廃という形になっています。

ただ、冷静に考えてみれば20%という今の上限金利も十分に高いわけですね。一時的な逃げ(1ヶ月で数万円)ならばともかく、100万円借りて1年かけて返す、というのは普通は相当困難なわけです。また、逆にこれだけの金利をリスクとして取るというのは、焦げ付きが1割以上あるのが前提、ともいえるでしょう(保険料と同じですね。リスクが高いほど保険料も高い)。
 まあ、優良な財務状況にある人ほど借金はしない、というのは企業向け金融と同様にありますので、いかにして「晴れの日に傘を貸す」という状況を作り出すか、返せる宛がある人に「ちょっとつまんでも大丈夫」という雰囲気を作るしか伸びる道はないとも言えます。各社が犬やダンスで親しみやすい雰囲気を作ってきたのもむべなるかなといえるでしょう。

 実はこれはクレジットカード業界にもいえます。まあ、こちらの場合は利用料を店舗が負担する形ですので、一括払いであればユーザーに金利負担はありません(ポイントと言う形の実質値下げすらある)。で、こちらもクレジットヒストリーという形での「ちゃんと返しました」実績を積まないと上級カードがもらえない、というシステムになっています。
そして、中小企業の場合もいざと言う時の融資をしてもらうためには普段の融資と返済実績を残しておく必要があるため、無借金が可能でも戦略的に融資を受ける、ということがあります(トヨタくらいになると不要でしょうけどね)。

金融市場自体が自ら作り出したバブルと言える可能性があり、これが縮小したらどうなるか。関連業界も含めて注意してみていく必要があるように思えます(CM業界とか・・)




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