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2007.04.28

片付け進まず

2月に引越しをしてもう2ヶ月になるのですが、なかなか片付けが進みません。いや、自分の本が多くて処分に迷っているだけなんですけどね。前回結婚に伴い引っ越した際に、7割がた処分したのですが、まだまだ多くダンボールが積み上がっている状態です。ブックオフに売るにしても状態があまりよくない、マニア向けの本が多くどうしようかな、とどうしても迷ってしまいます。


最近はネットの普及でちょっとした情報であればいちいち本を買ったりする必要はなくなりました。ただ、それでもまとまって読みたい、また過去に苦労して入手した本などは捨てるにしのびない、というのもまた事実です。音楽CDなどはiTunesなどの発達で比較的入手がやりやすくなりましたが、本はまだそこまでは行ってませんしね。

個人の蔵書、というのが将来的にどこまで意味を持つのかというのはありますが、現状20年程度は平気で保存可能なメディアという点ではまだまだ紙メディアは捨てたものではないため、迷いは尽きないという感じになっています


2007 04 28 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2007.04.24

理科と科学の違い

前回のエントリで、最後に書ききれなかった部分です。poohさんからいただいたトラックバックで疑問に思われている点ですが、私はこう思っています。

事実に向き合う、というのは、理系の学生が最初に叩き込まれる考え方です。「データの見方」ですね。「こうあって欲しい」という形で実験をするわけですが、実際に出てくるデータは違う。しかし、このデータを素直に見なさい、というのが科学における学生の基本教育です。

しかし、いわゆる「理科」の教育は、これが抜けていると思っています。教科書は結果は教えても、どうしてそういう知見を得ているのか、というプロセスを教えている暇がありません。従って、いわゆる「文系」の人は、「科学知識」はあっても、「科学的思考」は習っていないではないでしょうか。そのため、自分に不都合な事実が突きつけられるとある意味パニックになってしまうケースもあるように思えます。


もちろん、すべての人がそうなるわけではありません。「科学的思考」は、別にscienceの世界だけのものではなく、通常の合理的な思考をしていれば、日常生活でも自然に身に付くものでもあります。ただ、これが意識して訓練された(仮説を立てる、データを見る、説を補強ないしは作り直す)、ものと、なんとなく行っているものでは基礎部分に違いが生じてくるでしょう。そこにたとえば「水伝」のような形でニセモノが入り込んでしまうこともあるように感じています。

これらを子供の教育、としてみた場合技術的にかなり難しいものであると感じています。科学的態度で推し進めると、ある意味「あきらめ」を教えていくことになりかねません。特に「事実がそうだから」を強くしすぎると、願望というドライブが消えてしまいます。かといって、「望めばなんでもかなう」というのはあまりにも無責任です。ここをうまくコントロールするのが教育だと思いますし、「事実そうなんだけどこうすれば実現する」という突破口を開いてきたのも人間の歴史なわけです。

科学が示した事実に「あきらめ」を抱いてしまうほど、逆に「でも大丈夫」とささやくニセ科学に付け入られる可能性も出てきてしまうのではないでしょうか(このあたりが小飼 弾氏がいう「代案を示せ」ということだと思っています)。

今の世の中において、科学は池の中の鯨のようになってしまっていると思います。すなわち、自信の動きは社会に対して無関係ではないということですね。また、先のエントリでも書きましたが、スポンサーが求めているのは結果ですからこれに対する説明責任もあるわけです。

Noと声を出すのは大事ですが、「願えばかなう」という素朴な願望に対抗していくのは生易しいことではないという前提で声を出さないと相手の心に届かない、というのが今見られている現象ではないでしょうか。


2007 04 24 [科学、学問] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2007.04.22

ニセ科学の根底にあるもの

「水からの伝言」が話題になっています。(ウィキペディアでの解説はこちら)単なるファンタジーならば良いのですが、教育に使われるなど弊害も目立っているようで、反対運動も行われています。

水に「きれいな」言葉をかけると「きれいな氷の結晶」が出来る、というのはやはり科学的に考えればありえません。ましてや、言葉を書いた紙をまきつける、などの方法を考えるとなおさらです。しかしながら、「受けている」、さらには社会にこういうものを受け入れるような素地がある、ということは事実でありますので、これはなぜなのだろう、とも思えます。


普段の人の生活において、「願望」というのは重要な意味を持ちます。人の行動において物事を実現させる原動力、と言っても良いかもしれません。ビジネスにおける実行力というのも、「願望を実現する」という部分が大きな意味を持ちますからね。そして、現実の世界に繁栄させるために、たとえば物理現象を知るための方法が「科学」であるわけです。

しかしながら、「科学で得られた知見」というのはしばしば残酷な面を示します。いうなれば、「世界はあなたの願うようには出来ていない」ことをはっきりさせるのが科学、と言っても良いかもしれません。もちろん、これはある知見に対する受け手の問題であり、知見そのものは中立なのですけどね。

とはいえ、現代の社会においてスポンサー(民主主義においては政府、その後ろにいる有権者)が求めていることは、社会をよりよくしていきたい、という願望をかなえていくことにあるわけです。そして、このスポンサーは科学者が見つけてくる「事実」にまっすぐ向き合えるだけの覚悟と自覚を持っているか、というとはなはだ疑問なわけです。

今問題になっている医療崩壊、特に医療過誤の訴訟においても、根底にあるのは患者側の期待と現実に起きることとのギャップでしょう。犯罪被害に対してもそうです。訴えてくる側が求めているのは「なぜそうなったのか」ということですが、これは科学的事実を求めているわけではなく、亡くなってしまったことの合理的理由、誰がどうやっても助けようが無い、ということを納得していくためのプロセスを求めているのでしょう。

今まではこれらはある意味「宗教」が答えを出してきた部分ではあります。「寿命だから」「運命だから」という言葉には合理的根拠はありません。しかし、納得していくための方便としてはきわめて有効ですし、それがゆえに社会に溶け込んできていると言えると想います。「人はパンのみにて生きるにあらず」という言葉の意味もこういうことなのかな、と勝手に解釈もしています。

水伝のやり方は間違っているし、科学的方法を装っているだけにたちが悪いともいえますが、科学の側も、相手が事実にきちんと向き合うことに慣れていない人を相手にしている、ということは認識しておいたほうが良いように想っています。

2007 04 22 [科学、学問] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2007.04.08

バイオエタノールの先にあるもの

バイオエタノール、温暖化の原因ともされるCO2排出削減の方法として最近注目されています。以前からあるものではありますが、自動車燃料用として原油高の中、特に注目が集まっており、アメリカでも大増産が始まっております。ただ、現状では単に燃やすだけであり、CO2そのものを減らしていくわけではありません。カーボンニュートラルといいつつ、途中での生産・輸送にかかる分は減らないわけですしね。


しかも、このエタノール原料が食料品であるところからさらに問題が複雑化しています。燃料か、食料か、ということでトウモロコシ価格の高騰を受け、メキシコではトウモロコシが手に入らなくなる、という問題すら生じています。

対して日本では、最初から農産物を使ってエタノール生産をするということは不可能ですから、木屑を使ったセルロース原料プラントをつくり、実証実験が始まりました。コスト的にはまだ高いようですが、将来的な芽はこちらのほうがあると思うのですよね。木屑に限らず、たとえば農産物の副産物(日本では稲ワラ、または間伐財など)、アメリカなどではトウモロコシの茎などが使えるわけですし。

日本海で海草を原料とした海上プラントを作る、という話もありますがこれはまだ技術研究段階です。そもそも太陽エネルギーの転換を考えると太平洋の真ん中(日本の領海ならば南鳥島とか)の方がエネルギー効率は高そうですし。

さらに妄想を膨らませれば、天然ガスプラントを作るついでに隣に太陽電池を使った水素製造プラントを太平洋に作る、ということもありかな、とも思えるのですよね。企業的には手が膨らませすぎて共倒れになりそうな恐れがありますが、インフラの共通化、メガフロートの利用など色々とアイディアはあると思うのです。

定量的な考察が無い妄想ではありますが、食料とエネルギーの衝突だけは避けたほうが、資源小国である日本としては技術と金の使い方としては正しいのではないかと思っています。


2007 04 08 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

今週のニュース(4/1~4/7)

久々ですが、週間のニュース概観を復活させます。

1.業務の民間開放テスト、ハローワークについて首相指示へ

以前から紹介しておりましたが、公務員業務の民間開放テストにおいてハローワーク業務が対象に上がっております。厚生労働省は反対をしていますが、首相が直接実施に向けた検討を指示するようです。

国が現場をどこまで持つべきかはなかなか判断が難しいところです。信用の考え方もありますしね。ただ、少なくとも都市部では民間開放が出来るのではないか。または、何らかの競争原理が持ち込まれることで公務員業務の現場にも改善するモチベーションが出てくるのではないか、とう期待はしたいと思います。

2.三菱UFJニコス、松屋カード発行

クレジットカード業界も合併が進んでおり、上記の三菱UFJニコスは、旧日本信販(ニコス)、旧ミリオンカードが移行したUFJカード、そして旧DCカードの合併会社です。百貨店も松屋と組んで富裕層を狙う、と記事にはありますが、百貨店における富裕層対応というのは従来から「お帳場」とか、「外商」などの分野だったわけですね。こちらは通常のクレジットカードとは別に、まさに「顔と顔」の世界であるわけです。ここではこういう伝統ある「富裕層」ではなく、新たに金を持った新規参入組を狙っているのかもしれませんが、「特別なサービス」をどこまで提供できるかはなかなか難しいところですね。いわゆるマスをあいてにするのならば価格とかスピードでよいわけですが、「上客を満足させる」となると特別対応であり、これはまず「時間をケチらない」ことが重要になってきます。これはイコール人件費なり設備費がかさむわけであり、さらには数をこなして1件あたりのコストを減らす、ということも出来ないわけですね(相手は時間がある、というタイプですから)。

カード会社に限らず、特定少数に対してサービス提供と利益を上げられるシステムをシステムが前面に出ない形でどう造っていくかが今後の課題かと思っています。

3.
TGV、最高時速574km達成

フランスの高速鉄道であるTGVが、試験走行で時速574kmを達成しました。従来型の車輪とレールタイプでは世界最高です。
まあ、これがそのまま営業運転に繋がるわけではないのですが、車輪とレールでは300km/h前後が限界といわれていたのがうそのような技術革新ですね。日本の新幹線も営業運転では既に300km/hを達成しているため、地道な改良が進んでいくのでしょう。

最近は飛行機を使うことが多くなってしまいましたが、環境を考えるとやはり鉄道というのは無視できません。安定、大量、省エネとそろっているだけに今後も期待したいと思っています。

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