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2007.05.13

メディアは信頼するものではない

日曜日、日テレニュース24をつけっぱなしにして流しているうちに、YouTubeの話が出てきました。イラク駐留軍が投稿した宣伝映像や、ブレア英首相から寄せられたメッセージ、さらには米大統領選に使われるなど使い方が多様化している、というものです。また、例によって負の側面として違法動画が多数あること、タイの国王侮辱映像事件などもあり「信頼されるメディアになるには・・」云々としてニュースは締めくくられていました。ただ、このニュース、何か間違っているように思えます。それは、YouTubeを「信頼」している人っているのだろうか、ということです。

YouTubeは、媒体という点では「メディア」ですが、YouTubeが何か編集して提供しているわけではありません。単に場所を提供しているだけです。当然、内部は玉石混交の有象無象になるわけですが、編集というフィルターがかからないことがこの場合、魅力になるわけですね(自分の言いたいことをそのまま載せられる)。

これは、文字で伝えているこのBlogのような場合も同様なわけです。

さらに、私個人の考え方ですが、「信じる」という言葉では3つの段階があるように思っています。「信用」(信じて用いる)、「信頼」(信じて頼る)、「信仰」(信じて拝む)、ですね。順に主体性を預けていく形かな、と感じています。そこで、「信頼」ですが、メディアというものは「信用」はしても「信頼」するものではないのでは、と感じてしまいました。

新聞、テレビなどのレガシーなマスメディアにしてもそうですが、そこにある情報は一応「信用」はしても良いかな、とは思っています。もちろん、間違いもしょっちゅうありますし、バイアスもあります。それでも、動向を意識すれば「使える」ので、「信用」はしてよいのでは、(総体で、ですよ。個々には信用すらできないのも多くあります)と思っています。

しかし、信頼となるとこれは自己の意識を預けてしまうわけですね。編集というフィルターを任せる分、「信頼」という言葉を使いたいのでしょうが、少なくともWeb2.0といわれるような状況では、信頼うんぬんということは出てこないと思います。

チャンネルが少ない、紙幅が限られているという状況では編集というのは重要ですし、きちんと情報と伝える技術としても軽視できないものであるのですが、単なる場所を指して信頼云々というのは見方が狂っていると思わざるを得ないと感じています。

さらに、この状況が進めばニュースの切り売りが始まりますのでますます編集をあてにする「信頼」ではなく、個々の記事を読み比べて判断する「信用」の方に比重が移っていくのではないでしょうか。


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2007.05.09

石を投げつける相手を探して

色々な事件が起き、これらがマスコミによって報道されていますが、近年どうも報道のスタンスが「事実を伝える」ではなく、欲求不満をぶつけるような感じになっているように思えます。いわゆる「ヒステリック」なメディアスクラムと言われる現象ですね。その結果、事故を今後に生かすようなことはあまり無いようです。NHKの特集的な報道番組以外は特にそのように感じています。

で、民放で見られるこのような報道を見ていると、どうも「見ている私を不安にさせたあんたが悪い」というようにも思える感情的な「ニュースショー」のようにも感じてしまいます。みんなが石を持っていて投げつける準備をしていますが、それが自分に向けられるのを恐れている、しかし誰かにぶつけている間は自分には来ない、というように。

そう、まるで「いじめ」の現場のようですね。

さらに、こういう指摘もありました。日経の「経営者倶楽部」というサイトがあるのですが、ここに「公」と「私」と「ジェットコースター」というコラムが掲載されています。ここで、「すべて世の中の仕組みや物には人間の管理が行き届いているものだという感覚がベースになるのではないか」という危惧が述べられています。

確かに、世の中にはマニュアルが整備されたものが多くあり、それに沿っていくことが正しいこと、外れていることを糾弾する向きがあります。「賞味期限切れ」もそのひとつの現れでしょう。もちろん、実際に危険性のあるものを使うことは良くないのですが、「目や味などで確認して使っている」というのは法令にも違反してはいない行為です。以前USJで期限切れの冷凍食品を使って、という事件もありましたがこれも同様ですね。

基準はひとつの物差しであり、軽視してはいけないのですが個々の事象においてすべて当てはまるものではありません。法律というのもその典型でしょう。何かあったときは、その都度当てはめてみて判断する、その判断する訓練を受けている人が「プロ」であり、その見立てを信用することで社会が成り立っている面があります。もちろん、盲信するわけではなく、他者の目による「監査」というのも必要なのですが、杓子定規に当てはめられるものではないし、そういうことを想定したものでもない、というのが本来の「物差し」の使い方なのでしょう。しかし、自らの判断を放棄し、表面に見える数値だけを当てにする、というのはどこかで足をすくわれてしまうような気がしてなりません。

わからない状況ですべて自己責任、という荒々しさから逃れるために社会が出来てきて、文明になっているともいえるのですが、だからといって何も考えなくて良い、というのも何か違うのでは、と感じています。

2007 05 09 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2007.05.06

skypeでテレビ電話

しばらく相方と娘が実家に戻っており、半単身状態です。というわけではないのですが、電話も声だけではさびしいな、というのと娘が戻ってきた後の孫の顔を見せたいということもあり、双方にあるPCにskypeとWebカメラを設置しようと思いました。マシンと回線(ともにYahoo!BB)は既にあるため、あとはWebカメラですが、これが色々とあり結構迷いました。

ソフトもWindows messengerやYahoo!messengerなどもありましたが、慣れているskypeに決定。こちらはインストールや運用経験もあったので、設定なども迷わず進めます。

で、問題はWebカメラ。双方よく知っている人間や1対1で話すのであれば、安いカメラでインカムつけて話せばよいのですが、「祖父母に孫の顔を見せる」という前提ですと、どちらかというと「TV会議」に近いイメージになります。スピーカーから音がオープンに出て、おいてあるマイクで話をして、いわゆる「そこにいる人同士」が話す、という感じですね。となると問題になるのがハウリングとエコー。自分がしゃべった声が相手のスピーカーに出て、それが帰ってきて自分のスピーカーで出て、それを自分のマイクで拾って、とぐるぐる回ってしまいハウリングや、自分の声が聞こえて話しにくい、ということになります。

これらの問題を解決するようなカメラがあるのか、と思って色々と探した結果、Logicoolの製品がよさそうと思い、購入しました。カタログスペック上は、逆光補正がある、エコーキャンセルが強力である、など、求める機能を持っています。

ひとつはこれ。Logicool Qcam Fusionです。相方の実家のPCのディスプレイがCRTということもあり、置きやすい物をと思って購入しています。130万画素はいらない気もしますが、拡大画面で強いほうが良いかな、ということですね。

で、もう一つはノートPCで使うことを想定してこれ、Logicool Qcam Notebools Proを買いました。

デスクトップでも使えるスタンドがあるため、まあ、何とかできるだろうと思い購入しました。

で、実際に使ってみて感想を。

まずインストール。画面の補正やエコーキャンセルなどはドライバソフトによることが多いため、インストールには結構時間がかかります。アップデートのダウンロードを含めると、使えるようになるまで40分程度かかりました。さらには、Windows側の音声ドライバの選択を要求されたり(普通はそのままでOKですが)、マイクレベルのテスト、エコーキャンセルなどの詳細設定など、かなり細かい設定を要求されるため内容を理解していないと難しいかもしれません。つないだらすぐ画面に映ってTV電話、とはいきませんね。skype側との連携は自動ですのでさほど難しくはありませんが。

続いて使用実感です。

エコーキャンセルは強力ですね。ディスプレイ付属のスピーカーから相手の声を出して、かつディスプレイの上にカメラ(と内蔵マイク)があるような状況ですが、音声は実に自然に会話ができます。エコーやノイズはほとんど聞こえません。志向性が強いようで、スピーカーを少しマイクより後ろにすることでうまく会話が出来ています。

画像の方もVGA画面に拡大して見ていますが露出補正が自動でうまく出来ており多少逆光でもうまく相手の顔を綺麗に出しています。さすがにPCが古いせいか(Athlonの1.4M)、回線がADSLで上りが遅いせいかかなりのタイムラグをもったコマ送りになってしまいますが、顔をきちんと見ながら話が自然に出来る、という点では上々の性能であると思っています。

1台9千円前後と高めではありますが、「家族同士の会話」ということを実現するには十分な性能を持っていると思いました。


(カメラに関しては、ケータイのカメラの進歩の恩恵をこういうところでも受けていると思っています)。


2007 05 06 [パソコン・インターネット] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2007.05.02

買い物の楽しみ

先日、久しぶりに幕張でカルフールを覗いてきました。ここは、元々は世界2位の小売グループであるフランス・カルフールの日本1号店でしたが、今はイオングループの一つになり、ブランドとPB商品だけ残っている格好です。出来た当初からは、中はかなり変わっていました。


はっきり言えば、「イオン」になっている、ということですね。デザイン、売り場の配置、並んでいる商品など。良くあるイオンとそう変わるところはありません。むしろ、家電などとワンフロアにまとまっている分「スーパーセンター」という業態に近いように思えます(オリンピックやカインズなどですね)。

で、さらにこれらに並んでいるPBがイオンのトップバリュと来ますので、ますますどこかで見たような印象が強くなります。


これらは、「商店」のブランドを考えた場合なかなか難しいことがあると思えます。規模の力をもって、品質がよく安いものを、というのはプライベートブランド商品を開発するにあたっての常道ですが、規模が大きくなりすぎて「どこに行っても同じものがある」では、店を変える楽しみ、というものがなくなってしまいます。この考え方は、商店にとっては厳しいものがあるでしょうが、消費者から見た場合は、やはり「飽き」が生じてしまうのですよね。

これは、商店が単純に物を手に入れに行く場所ということのみならず、「新しい体験が出来る場所」というのをある程度消費者が期待しているから、という見方が出来ます。であるからこそ、複数の店が並び立つということも言えるわけですね。

であれば、商品を提供する場合に100%を目指すのではなく、10%を10個並べるほうが有効といえるかもしれません。まあ、10個も並べるには開発力が10倍いりますので大変なのですが。

どちらにしても、既に供給力が消費を上回っている今、消費者に選ばれる環境を作っていくのは厳しくなっていると言えるでしょう。


2007 05 02 [経済・政治・国際] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック