« 片付け進まず | トップページ | skypeでテレビ電話 »

2007.05.02

買い物の楽しみ

先日、久しぶりに幕張でカルフールを覗いてきました。ここは、元々は世界2位の小売グループであるフランス・カルフールの日本1号店でしたが、今はイオングループの一つになり、ブランドとPB商品だけ残っている格好です。出来た当初からは、中はかなり変わっていました。


はっきり言えば、「イオン」になっている、ということですね。デザイン、売り場の配置、並んでいる商品など。良くあるイオンとそう変わるところはありません。むしろ、家電などとワンフロアにまとまっている分「スーパーセンター」という業態に近いように思えます(オリンピックやカインズなどですね)。

で、さらにこれらに並んでいるPBがイオンのトップバリュと来ますので、ますますどこかで見たような印象が強くなります。


これらは、「商店」のブランドを考えた場合なかなか難しいことがあると思えます。規模の力をもって、品質がよく安いものを、というのはプライベートブランド商品を開発するにあたっての常道ですが、規模が大きくなりすぎて「どこに行っても同じものがある」では、店を変える楽しみ、というものがなくなってしまいます。この考え方は、商店にとっては厳しいものがあるでしょうが、消費者から見た場合は、やはり「飽き」が生じてしまうのですよね。

これは、商店が単純に物を手に入れに行く場所ということのみならず、「新しい体験が出来る場所」というのをある程度消費者が期待しているから、という見方が出来ます。であるからこそ、複数の店が並び立つということも言えるわけですね。

であれば、商品を提供する場合に100%を目指すのではなく、10%を10個並べるほうが有効といえるかもしれません。まあ、10個も並べるには開発力が10倍いりますので大変なのですが。

どちらにしても、既に供給力が消費を上回っている今、消費者に選ばれる環境を作っていくのは厳しくなっていると言えるでしょう。


2007 05 02 [経済・政治・国際] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:

この記事へのトラックバック一覧です: 買い物の楽しみ:

コメント