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2008.04.16

パンデミックへの恐怖と対策

今日、電車の中でNHKラジオを聴いていたところ、鳥インフルエンザがヒト対応型になった際のパンデミックの怖れについて特集番組をやっていました。国立感染症研究所の研究員が出演し、内容を解説する、というものです。

以前からこの問題は興味をもっていましたが、いよいよ対策を本格化し、かつ個人でも備えをするべき時が来たように感じています。

さて、新型インフルエンザがなぜここまで恐れられるのか。それは、現在わかっているH5N1型の鳥インフルエンザが高毒性であり、いったん広がった場合社会を文字通り破壊してしまうだけのパワーがあると推測されているからです。感染率30%、そのうち致死率20%とすると、単純に6%の死者がでる、ということは日本の人口から見て600万人以上の死者が出ることになります。さらに、スペイン風邪の際のデータで、サイトカインショックにより比較的若者の死者が多いというデータがありますので、もし100万人単位で子供~20才台の若者の死者が出た場合、その後数十年にわたって社会に相当な影響を与えることになります(第二次大戦の時の人口減少よりも、今の方がダメージは大きいのではないでしょうか)。

また、パンデミックとなった場合2ヶ月間、感染を防ぐまたは広げないために家に閉じこもることが要請される可能性があるとも言及されています。電力、水道といったライフラインの供給があるという前提でも、一般的な食糧生産と物流が停まった場合を考えると経済活動がほとんど止まる、ということになってしまいます。

対策として、プレパンデミックワクチン(事前に推定されるワクチン)の接種を広げておくことで重症化を防ぎ、死者の増加、各家庭での被害の拡大を防ぐことが挙げられています。ただ、現在まだ2000万人分しかないためどう配布するか、どこまで備蓄しておくのか、ということが問題になって来ます。

しかし、ここまで大きな問題にも関わらず今のところ国家戦略としてどうする、という話が出てきていません。省レベルというか、わかっている人たちだけで騒いでいるという感じです。しかし、もし発生した場合は大地震どころではない人的・経済的被害が起きてしまうことが予想されるため、相当優先度を上げて用意しておく必要があると思われます。

さらに問題なのは、現代のように全世界的に人の往来が多い社会では、対策が遅れた国が世界に対し足を引っ張ることにもなりかねません。

ワクチンは1人あたり600円、全国民分用意しても800億円あれば出来ます。予算規模としてみれば決して大きい額ではありません。それこそ地域の国会議員に対してメールを送り、対策を呼びかけるくらいのことがあっても良いと思っています。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/interview/90/

このインタビュー記事が問題点をわかりやすく取り上げていると思われます。


2008 04 16 [防災情報] | 固定リンク

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