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2009.11.14

総消費が増えないと意味がない

デフレねたも終息しつつありますが、思うところを。

インフレ・デフレと言いますが、これは現象であると思います。つまり、ここのリアルな経済行為の総体を表わしているということですね。統計を取ってモノの量が同じ(または減少)で必要な金額が減っていればデフレ、増えていればインフレ、と(かなり乱暴な見方です)。GDPの減少といっても良いのかもしれません。では、GDPとは何を表わしている数値なのか。国内総生産といわれますが、これも実のところ従属変数でしょう。

現在のビジネスをやっている人なら誰でも叩き込まれることでしょうが、「在庫は悪」です。つまり、売れる分だけ作るのが正しく、キャッシュの回収効率(量・時間ともに)を上げるのが正しいビジネスであるということですね。であるならば、効率が良くなればなるほど(ある時間単位での)生産量は消費量に近づいていきます。無駄な先行投資は無くなるのですね。

で、GDPの裏返しとしてGDE(国内総支出)という用語があります。ただ、ここで注意が必要なのが「投資」がこの中に含まれていること。投資というのは回収を前提とした支出のため、需要という面では先食いにあたります。で、需要の伸びが止まり完全なデマンド経済になるとどうなるか。その瞬間において先行投資の意味がなくなり(実物としては設備構築と稼働に時間差がどうしても生じるのでゼロにはなりませんが)、総支出が生産に対してマイナスになります(投資のオーバーシュート)。

このように生産と消費が平衡した経済というのは生産と消費がほぼイコールになりますので、どうやっても消費を増やさない限り生産も増えません。キャッシュはこの消費のためにバリューを数値化するための変換ツールですからマネーを単純に銀行に積んだって誰も使わないことになります。上記のように、企業側も投資の意味がない経済では金利分損をするだけですので融資を受けて(直接・間接を問わず)先行投資をすることはありません。
バブルというのはこの先行投資部分が過大評価されたオーバーシュートであり、消失は破裂による揺り戻しであると理解できるのでしょう。

このような平衡経済の中では金融政策の取れることと効果は極めて限られます。金利の上げ下げをしても、融資を受ける側でそもそも融資を使おうとする状況になければ何の意味もありません。となると、金融政策ではなく民間では取れない市場創造につながる投資が効果的となります。ただ、これもまた具体論になるとそんなアイディアあったら苦労しないということになるのですよね。

とはいえ、やはりアイディアというのは色々あると思います。平衡状態を壊してイノベーションを進めていくということでしか消費の増大は見込めないと思いますので。

2009 11 14 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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