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2011.09.18

ジオンは戦争をする必要があったのか

最近また経済情勢が不安定になっています。ギリシャ危機など、いわゆる金融問題ですね。株価も不安定、ようは借金を返してもらえない、金融機関も資産が資産でなくなってバランスシートを毀損するという危険性があるわけです。ただ、これはあくまでも金融部門の危機であり、物理的に食料なりエネルギー危機になっているわけではないのですよね。供給側は能力があまっており、需要不足が問題であるという認識に立っています。

で、ガンダム世界の場合。この世界、実はエネルギーと食料に関しては心配は要らないはずです。まずエネルギー。モビルスーツの動力源は核融合。あれだけ小型の機体に押し込める核融合炉が量産できる技術が確立しています。

さらには、宇宙空間は太陽エネルギーがいくらでも使える環境なんですよね。太陽電池もそうだし、単なる鏡を並べるだけでも熱源としては十分すぎるくらいのものを得られます(支えなくてよいし、(多少の太陽風さえ考慮すれば)反射フィルムでOKなんですね。

で、コロニーが作れる技術があります。スペースコロニーには独立した農業ブロックがあって、ここで年中無休・病害虫・天候不順を一切気にしないで生産ができるわけです。元物質にしても、小惑星を持ってこれるくらいのパワーがありますから彗星捕まえるくらいはできるでしょう。

そして、この前提に立つと、「増えすぎた人口を宇宙に逃がす」ことがいろいろ問題があったにしろできているわけですから、需要を維持したまま拡張できた社会、と見ることもできるのですよね。

となると、資源の奪い合いでの戦争(供給能力の奪い合い)など必要なく、逆に需要を減らしてしまうだけで戦争に意味がないことになってしまいます。「人類は自らの行為に恐怖した」というのは、「お客さんいなくなった、どうしよう」という風にもとれなくもないです(違うって)。

となると、連邦政府の圧制に対抗するというのはコロニー建設に関する借金棒引き革命ということくらいしか思いつかないのですよね。ただ、もう少しうまいやり方もあっただろうに、というのが今の社会からみた感想だったりします。

2011 09 18 [経済・政治・国際] | 固定リンク

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